第百二十五話 刹那の夢
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第百二十五話 刹那の夢
パキスタン北方でもネオ=ジオンを破ったロンド=ベルはそのまま北上する。そして遂にネオ=ジオンの地上の拠点であるタシケントへと迫っていた。
「それにしてもよ」
ジュドーが移動中にふと呟いた。
「この辺りってな色々あるよな」
「そういえばそうね」
ルーがそれに頷く。
「昔はグン=ジェム隊がいたし」
「そこで八卦集とも戦ったしね」
エルが言う。
「あの時が何かもう遠い昔みたいだよね」
「そうだよな。あまり経っていねえってのにな」
イーノとビーチャも口を開いた。
「それでまた戦うし。それが終わったらまたヨーロッパだしね」
最後にモンドが述べた。
「同じことの繰り返しってやつか?」
「何か嫌な感じ?」
「そうだな。何かな」
プルとプルツーが言う。
「やっぱり戦争を終わらせたいよな」
「そうよね。戦っているのなら」
シーブックとセシリーも彼等と同じ意見であった。
「やっぱり」
「いや、同じことの繰り返しにはなってはいない」
カミーユがここで出て来た。
「カミーユさん」
「そうなんですか?」
「ああ、ちゃんとな。戦いは進んでいる」
「宇宙じゃ大規模な反攻作戦を検討しているらしい」
マサキもそこにいた。美久を隣に置いて語る。
「ティターンズに対して」
「ティターンズに」
「うん、まだ計画の段階だけれどね」
「そうなんですか」
「けれどティターンズだけじゃないですしね」
ウッソが言った。
「他にもザフトやネオ=ジオンも宇宙でも健在だし」
「地球にはミケーネ帝国もいるぜ。あいつ等今も日本にいるしな」
オデロも口を開いた。
「まだまだ予断を許さないってことだな」
「そうだな」
オデロはトマーシュに応えた。それだけ今は大変な状況なのである。彼等自身が最もよくわかっていることであった。
「それでもここで勝てばまずはネオ=ジオンの地上の勢力を完全に駆逐できる」
「返す刀でティターンズを」
「そうだ。それでミケーネを倒したら」
「地上に残っている敵の勢力は殆どなくなるわね」
「ああ、その通りだ」
カミーユはフォウにこう語った。
「だから今が堪え時なんだ。色々あるけれどな」
「それでもあれだな」
「はい」
カイの言葉に顔を向けてきた。
「バルマーがまだいるしな」
「バルマーが」
「それに原種もまだいるだよ。油断したら危ないぜ」
「そうだな。だから俺達もロンド=ベルに合流したし」
ハヤトも言う。
「希望を持つのはいいけれどな。そこに辿り着くまでにはまあ苦難があるな」
「それを乗り越えてこそだからな」
スレッガーとリュウも。昔からの戦士達もそこに集結していた。
「けれどまあ一年戦争の時よりはましだぜ」
カイはまた言った。
「
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