第百二十五話 刹那の夢
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あんな人が死ぬ戦争ってのはな。もう見たくはない」
「全くだ。今もかなりの犠牲者が出ているけれどな」
リュウがそれに応える。
「それでもあの時に比べれば。混沌としていても」
「混沌か」
隼人がそこにやって来た。そしてポツリと呟く。
「それにしても最近、バルマー戦役からそうだよな」
「ああ」
それにトッドが頷く。
「俺もバイストンウェルとこっちを行き来してるしな。ラ=ギアスにも行った」
「偶然なのかな、これは」
「それはどういう意味だ、隼人」
リュウがそれに問う。
「何かあるっていうのか?」
「いやね、考えてくれませんか」
彼は言う。
「偶然ガイゾックやらそんなのが来たり使徒が出て来たり。偶然がこんなに続くのかって」
「言われてみればそうだな」
竜馬もそこに来ていた。そして隼人のその言葉に頷く。
「偶然にしては出来過ぎている」
「誰かがシナリオを書いている・・・・・・まさかな」
「いや、有り得るかも知れない」
隼人にマサキが言った。
「若しかしたらだけれど」
「じゃあそれは一体誰なんだ?」
弁慶がそれに問う。
「いるとしたら神様みたいな奴なのか?」
「そこまでは僕もわからないけれど」
マサキもそこまではわからなかった。
「けれどおかしいのは事実だよね、何か偶然が置き過ぎている」
「グランゾンじゃねえよな」
武蔵がふと言った。
「未来に行く時になったみたいね」
「いや、多分グランゾンは関係ないと思う」
マサキはそれに答える。
「けれど彼は何かに気付こうとしているのかも」
「何かか」
「うん」
シュウのことに話は移っていた。
「やっぱり何かがおかしいから。これだけの偶然が続くのは」
「さっき神様って言ったよな」
忍がマサキに問う。
「はい」
「若しこんなことをする神様がいたらそいつはとんでもねえ野郎だぜ」
「そうだね、忍の言う通りだ」
沙羅がそれに頷く。
「悪意ってのを感じるよ」
「悪意か。言われてみれば」
雅人もそれを聞いて考える顔になった。
「ドロドロとしたな。若しいるとすればだがな」
亮も言う。彼等はこの時銀河、いや全ての世界の裏で蠢く何かを感じているのであった。
彼等がその何かを感じていた頃サコンやリツコ達はあるもの発見の報告を聞いていた。
「これがなのね」
「はい」
サコンがリツコに答える。パソコンのモニターに何かが映っていた。
それは研究所の資料である。既に廃棄されたものであろうか。
「何、これ」
ミサトはその資料を見て顔を顰めさせていた。
「死体の山に生体サンプルばかり・・・・・・一体何が」
「強化人間の研究所ね」
リツコは述べた。
「クローン技術を使って研究していたみたいね」
「クローン技術を」
「そう。そして孤児に色々と薬物
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