第百二十四話 ジオンの栄光
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」
「では一部の部隊を回そう」
「はい」
「ナデシコと」
「はい」
「わかりました」
ユリカとルリがそれを聞いて答えた。
「そしてミネルバで」
「二隻なのですね」
「うん、少数精鋭でいきたい。そして主力はこのまま正面から攻撃を仕掛ける」
「つまり僕達で敵を引き付けるということですね」
それを聞いてアズラエルが述べた。
「そしてその間に」
「そういうことです。どうでしょうか」
「いいと思いますよ」
アズラエルもそれに賛成であった。
「ではそれでいきましょう。ただ、ネオ=ジオンにはソロモンの悪夢もいますし」
「ええ」
「手強いですから。用心して」
「意外と慎重なんだな」
「そうでなくては経営はできませんよ」
凱に対して返す。
「勇気も大事ですがね」
「勇気が一番大事なんだがな」
「いえいえ、冷静さこそが」
「何っ、勇気を否定するのか」
「そうではありませんよ。それだけでは足りないというのです」
「むう」
凱にとってはどうにも面白くない言葉ではあった。
「最後を決めるのは勇気じゃないっていうのか」
「それだけでは駄目なのですよ。できればこれからは僕の工場のようなことがなければいいのですがね」
「くっ」
これには黙るしかなかった。
「わかった。あんなことはしない」
「頼みますよ。僕もいささか勇気には期待してきていますからね」
アズラエルもアズラエルで影響を受けていた。
「さて、それでは僕もクサナギに帰って」
「そういえばあんたも正式にロンド=ベルに入ったんだったな」
真吾が言う。
「何時の間にかだけれど」
「うちって何かとお金持ちが多いのよね」
「ここに何もない貧乏人もいるぜ」
「何、御主のホットドッグも美味いぞ」
その金持ちのうちで特にアクの強い三人も当然ここにいた。
「わしは菜食主義者なのでホットドッグではなく野菜サンドがいいがな」
「優雅にサンドイッチを食する午後。それこそが」
ブンドルがまたしてもいつもの動作をする。
「美しい・・・・・・」
「毎度思うけれどあんたいつも酒飲んでるけれど大丈夫なのか?」
「心配無用だよ。マドモアゼル=カガリ」
「うわ、すっごい違和感が」
「カガリ様にマドモアゼルなんて」
マユラとジュリがそれを聞いて言う。
「何か違うのよね、カガリ様って」
「こらっ」
カガリは銘々勝手に言うアサギ達を叱った。
「私を何だと思っているんだ」
「だってカガリだからねえ」
「確かに。私も耳を疑いたくなりました」
「御前等も」
ユウナとキサカもそれは同じであった。
「何でそう私にばかり」
「だってこの前酔って下着姿になって暴れてたじゃないか」
「カガリ様、やはりそれは」
「済んだことはいいだろう」
無闇に反論もできなかった。
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