第百二十四話 ジオンの栄光
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「そうだな。彼女も必要だった」
「そう思います」
「では彼女達もだ。賑やかになるな」
「はい、おそらくは」
「あの三人、アズラエル理事が研究していたがかなり使えるな」
「ですが人間性が」
「崩壊しているか」
「とりわけシャニ=アンドラスのそれは」
「止むを得ないな。彼等は所詮兵器扱いだ」
ジブリールの声は冷徹になっていた。
「死刑囚を使っている。死刑になる筈だったのをそうしている」
「そうです。ですから」
「犠牲も止むを得ない。全ては理想の為に」
「青き清浄なる世界の為に」
「そうだ、全てはその為に」
彼も言った。
「よいな」
「無論です」
彼もまたブルーコスモスなのである。しかもジブリールと同じ急進派だ。だからこそティターンズに加わったのである。
「理想の為には私とても命を捨てるつもりだ。いざとなればな」
「はい」
原理主義者めいた言葉であった。ジブリールらしい。
「ではそのようにだ。ベルリンにはあの艦で私も行く」
「了解しました」
またティターンズは作戦に入ろうとしていた。彼等もまた戦場に向かうのであった。
インドでの戦いはまずはロンド=ベルの勝利であった。これでパキスタンに進出した彼等はそのまま北上することとなったのであった。
「さて、次はだ」
ブライトが言う。
「このままパキスタンから敵を駆逐する。いいな」
「了解」
皆それに頷く。マクロスの巨大なブリーフィングルームに一同が集まっていた。
「そして最後はネオ=ジオンを宇宙に追い立てたいが」
「敵も必死だろうな」
「そうだ。既にパキスタンにおいても堅固な防衛ラインを敷いている」
アムロに答えた。
「それをどうするかだが」
「正攻法では損害が大きいでしょうね」
ミサトが言った。
「ですからここは工夫をして」
「正面からの攻撃は避けるか」
アムロがすぐに作戦を立てだした。
「横から」
「それで私に考えがあります」
ミサトが述べた。
「今我々はパンジャブにいます」
「うん」
「ネオ=ジオンはイスラマバードに。それでですね」
ここえインド亜大陸の地図がモニターに映し出された。
「ここではそのままイスラマバードに向かわずに迂回してはどうでしょうか」
「迂回か」
「はい。一旦チベットに出てそこからカラコルム山脈を越えて」
「後方から攻撃を仕掛けるか」
「どうでしょうか、これで」
「悪くはないな」
ブライトはそれに頷いた。
「おそらく敵はカラコルム山脈を護りに考えている」
「はい。それを逆手に取って」
「奇襲を仕掛けるか。それでいいと思う」
「それではすぐにそれで」
「ただだ」
だがブライトはここで言った。
「全軍ではないな」
「それは流石に」
ミサトもどうかと思っていた。
「見破られます
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