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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百二十三話 怨念の荒野
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ぞ。いいな」
「おう!」
「どんちゃん騒ぎだ!」
こう言い合ってカガリの散らかった部屋の中に皆で入っていく。ユウナはそれを見ていたが自然に顔が穏やかになっていた。
「彼等もあれで気が利くんだな。有り難いよ」
「けれどユウナ様」
だがここでアサギが言った。
「ビールまで持って来ていますよ」
「ウイスキーとかまで。いいんですか?」
マユラも言う。
「まあ少し位はね」
ユウナはそうしたことには五月蝿い男ではない。それはいいとした。
「別にいいさ。カガリなんてあれでかなりの酒好きだから」
「そうなんですか」
「君達も行けばいいさ」
「私達もですか?」
「ああ。カガリとは同じ小隊だったね」
「はい」
「新編成って形で」
「だからさ。ここで親睦を深めるといいよ。丁度ニュータイプの彼等もいるし」
「カミーユ=ビダンにジュドー=アーシタ」
「ロンド=ベルの看板エース達ですね」
「彼等とも話してくればいいさ。さあ」
「それじゃあ」
「お言葉に甘えまして」
「うん」
「けれどユウナ様」
ジュリが問うた。
「ユウナ様はいいんですか?御一緒しなくて」
「あっ、僕はいいよ」
それはやんわりと断った。
「今はね。何かとやることがあるし」
「そうなんですか」
「うん、君達だけで楽しんできたらいい。ただし」
「ただし?」
「カガリの酒癖はかなり悪いから。それは注意しておいてね」
「・・・・・・わかりました」
ユウナのその言葉にとてつもなく嫌な予感がした。
「とりあえず行ってみます」
「うん。じゃあ」
「けれどユウナ様」
「何かな」
「いざとなったら来て下さいね、お願いですから」
「・・・・・・やっぱりそうなるんだね」
ユウナはそれを言われてまた悲しいような辛いような顔になった。
「だってユウナ様がおられないと」
「誰がカガリ様を」
「わかったよ。じゃあその時また呼んでよ」
「はい」
「絶対にお呼びしますんで」
「やれやれ」
ユウナはあらためて溜息を吐き出した。
「どうにも。逃げられないものなんだねえ」
その後で今度は酒でブラとショーツだけになるまで脱いでそこから大暴れしたカガリをユウナが止めに入りウイスキーの瓶で頭を割られることになった。彼の災難は結局自分からやって来るものであった。
カガリが暴れている頃アークエンジェルではサイ達がそれまでの一般兵士の服から士官用の白い軍服に着替えていた。そしてそれで艦橋に来ていた。
「あら、皆似合うわね」
マリューは彼等の姿を見て顔を綻ばさせた。
「中々様になっているわ」
「そうですか?」
「何か。凄い違和感があるんですけれど」
そこにはキラもいた。彼も士官の服に着替えたのだ。
「そうかしら。けれどこれからはその服なのよ」
「はあ」
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