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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)
第十四話 激動と共に訪れる変化
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狂った伯爵夫人のコレクション。つまり聖遺物は一個ではなく一群。
「……つまりこれで、タフさの差はほぼ修正されたってわけだな。
ケリ着けようぜ、なあ」
そう言った瞬間、生み出される形成の数々。それら総てが武器兼鎧。捨て身の攻撃に近いが、そう悪い賭けでもない。
「この中で一つでも潰し損ねたらお前の負けだぜ。まさか逃げねえよな、中尉殿?」
「クハッ、ハハハ、カハハハ、ハハハハハハハハハハッ――――面白ェなァッ!来るかァ、来るかぁ、来いよォ!!」
「おおおおおおォォォォォ!!」
合計十二の拷問具はヴィルヘルムを斃そうを向かってくる。しかし、ヴィルヘルムにとってそれら総てが大した脅威になりはしない。それら総てを砕ききる。
「何もねえなら、これで終わりだ。あばよクソガキ、それなりに楽しかったぜ」
そして止めを刺そうと近づいたとき、
「もお、五月蝿いからとっとと消えちゃってよ」
「あ?」
ヴィルヘルムと司狼の戦闘で圧し折られていた教会の十字架が、背後からヴィルヘルムを狙う。もはやその距離は近く、そして、その十字架自体が速すぎた。ヴィルヘルムは避けることも敵わず貫かれるかと思われた。
「臣の目の前で主を殺そうとはいい度胸だな。貴様が死ね」
ヴィルヘルムの後ろから現れたティベリウス。彼は自分よりも大きい十字架を前にして、それを己の身で飲み込んだ。その目の前の空間は歪み木でできた十字架は砕かれ懐にそれは総て飲み込まれた。
「ああ、許さないよ。君が如何とか関係ない。殺してやる」
「ああ、待てよティベリウス。よお、久しぶりじゃねえか、シュライバー。ああ、それで何だ?俺が気持ちよく戦ってる中でよぉ、後ろから殺そうたァいい度胸じゃねえか。そんなに殺して欲しいなら、テメエからぶっ殺してやるよォォオオオ!!!」
「いいねぇ、殺しあおうじゃないか!」
もはや咆哮を超え、轟咆を轟かす。互いに互いを殺すことしかもはや考えられない。それを理解していたティベリウスはヴィルヘルムをサポートするためにヴィルヘルムの身に入り込む。
「「オオオオオオオォォォォォォォォォォ――――――!!!!」」
司狼はその二人の戦いの爆風に巻き込まれ教会まで吹き飛ばされる。しかし、どちらも見ていない。シュライバーはルサルカの言っていたことなど今において忘れており、ヴィルヘルムも司狼との戦いよりシュライバーとの戦いに絶頂していた。
「アハハハハハハハ――――!!」
「何時までも笑ってんじゃねえぞォ!!」
シュライバーの速度に圧倒され続けるヴィルヘルム。杭をいくら打ち込もうとも当たりはしない。純粋に速度が違う。音速の壁を越えているであろうヴィルヘルムですらシュライバーに追いつくことは出来はし
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