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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)
第十四話 激動と共に訪れる変化
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n Tod.)
ゆえに恋人よ枯れ落ちろ (Sophie, Welken Sie)
死骸を晒せ (Show a Corpse)
何かが訪れ 何かが起こった 私はあなたに問いを投げたい (Es ist was kommen und ist was g’schehn, lch mocht Sie fragen)
本当にこれでよいのか 私は何か過ちを犯していないか (Darf’s denn sein? lch mocht’ sie fragen: warum zittert was in mir?)
恋人よ 私はあなただけを見 あなただけを感じよう (Sophie, und she’ nur dich und spur’ nur dich.)
私の愛で朽ちるあなたを私だけが知っているから (Sophie, und weiB von nichts als nur: dich hab’ ich lieb)
ゆえに恋人よ枯れ落ちろ (Sophie, Welken Sie)

―――創造 (Briah)

死森の薔薇騎士(Der Rosenkavalier Schwarzwald ローゼンカヴァリエ・シュバルツヴァルド)」

「――――――ッ!?」

夜が生まれ闇が支配し、なお深く、更に厚く。総てを枯渇させる死森のヴェールが生まれ、月が燻りから燃え滾るように輝きだす。

「予想しちゃいたが、その様子じゃやっぱり達していなかったか。これが創造位階だ。
お前は死ぬ。此処まで楽しませてくれた礼を込めて、加減はしねえ―――せいぜい足掻けや」

「2、いや3割ってとこかどっちにしろ……」

その瞬間、がとリングのように連射される杭。その速度は音速を超え、数も尋常ではない。絨毯爆撃といっても過言ではない攻撃。

「避けろ避けろ避けろ避けろォ!!豚みてえに逃げ回ってよぉ、俺を絶頂させろやッ!!止まるんじゃねえッ!!!」

この場にいるだけで彼以外は力を奪わる。教会の屋上も溶けるどころか砂になりはじめていた。そうなれば足場が囚われるだけのここも死地以外のなにものでもない。
加えていうならヴィルヘルムの速度は確実に先程よりも上がっていた。つまりは地力が上がっているということ。
当然だろう。ここは彼の世界。彼は吸血鬼だというのなら夜の闇が重ねられたここは極限にまで強くなるはずだ。死の荊棘で編まれた夜は薔薇の騎士を無敵に変えるということだ。

「無敵かどうかは、全部試してみねえとなァッ!」

杭の嵐を掻い潜りヴィルヘルムに向けて発砲する。無論これが唯の銃弾であったなら牽制にもなりはしないが、その銃弾は明らかに唯の銃弾の枠を超えており、ヴィルヘルムはそれを飛び上がることで回避した。そしてその着地を狙うかのように鎖は足首を狙っていく。

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