十三話〜リニスの受難〜 3月25日修正
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私の唇に合わせようとしてくる。
ああ……また、私は駄目だった。
「ぴょ?」
敵の頭にいつの間にか黒い何かが張り付いていた。
そう、認識出來たのは敵がそれによって顔を地面に押し付けられた時だった。
続けて、その黒い何かが人間の手だと理解出来た。
「あばばばばばばはぴょ!!!!!!??」
敵が顔面を地面に押し付けられたまま、かろうじて見える速度で引きずられていく。
終始、ナにかが削れる音が響いている所から見ると顔の造形が酷いことになっているのではないだろうか。
悲鳴が聞こえなくなってしばらくすると、バインドが消えた。
更にしばらくすると目の前に見覚えのある黒い円が現れた。
「随分と苦労してたじゃないか、リニス」
そこからは全身黒尽くめで手に血塗れの短剣を持った……
「って、誰ですか!?」
「あ、ごめん。武器の後処理忘れてた」
そう言って、覆面を取り外すとそこにはマスターの顔がある。
………地味に抜けている人だ。
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