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IX+V=....
3rd 出会い
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はシスター・ミラというようだ。
「幸い、パパスさんの素早い救助のおかげで大事には至らなかったわ。でも、まだ安静にしていないと。」
俺を助けてくれたのはこのパパスという人のようだ。
すると、パパスさんの脇にいた男の子が話しかけてきた。
「僕はリュカっていうんだ。君の名前は?」
「あら、そういえばまだ名前も聞けてなかったわね。」
俺は少しためらったが、三人は悪人ではないことを確信したので、言うことにした。
「俺の名前はナイン。こんなことを言っても信じてもらえないだろうが俺はこの世界とは違う世界、いわゆる別世界から来た。いや、正確には飛ばされてきたんだ。」
三人とも驚き固まっている。
やはり信じてもらえなかったか...。
俺がこの村から立ち去る覚悟を決めた時、男の子、リュカが口を開いた。
「僕はナインの言うことを信じるよ!ナインの目は嘘をついている目じゃないよ!」
パパスさんとシスター・ミラはしばらく黙っていたが顔を見合わせ頷くと
「私もリュカの言うことを信じよう。信じて見なければ何も始まらない。何よりリュカはこういうことに関しては非常に当てになるんだ。」
「私も信じます。リュカ君が嘘をつくわけないもの!」
「本当に、信じてくれるのか?」
「「「もちろん(だ)(よ)!!!」」」
「ありがとう...。」
ここにはこんなにいい人達がいるのか...。
何の関係もない子供を助ける人。
何の関係もない子供を治療する人。
何の関係もない子供の言い分を信じる人。
俺は感激して、お礼をいうことしかできなかった。みんな俺が落ち着くのを待っていてくれた。
.
.
.

俺はみんなに事情を説明した。まず世界を旅しながら問題を解決してきたことに始まり、旅の仲間達、魔物の凶暴化の原因である帝国とその撃破劇、師の死、裏にいた黒幕、そして真の悪は神であったということ...
みんなはそれを黙って聞いてくれていた。
「そんな大変な目に...」
「ないんはもうそんなに戦ってきたんだね。すごいなあ。」
リュカとシスターが思い思いの感想を口にする中パパスさんだけは何か考え込んでいた。
「ふむ、そうなると君の仲間が心配だな。仲間も共に飛ばされたのであろう?君のいた世界に干渉する方法がない以上仲間を探す方が良いだろう。」
パパスさんが提案する。
それに反対するものは誰もいなかった。
しかし、今日はこの話はここまでのようで詳しいことは明日話し合うことになり、俺がどこで暮らせばいいかについて話し合うことになった。
「俺は別にこのまま旅立ってもいいんだけど...」
と、提案するが、
「「「そんなことできるわけない(だろう)(でしょ)!!!」」」
と三人に猛反対された。
結局、
「シスター、この子は私がうちで預かろう。」
というパパ
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