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カンピオーネになってしまった赤髪の少年の物語
赤のプロローグ
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その者は魔王である。
地上に生きる全ての人類がその者に抗えないが故に」


そして、女の人はこう言った。



「その者の名は『カンピオーネ』」



「.....覇者........ 王者..........魔王」



僕はその女の人の語りに圧倒されていた。
その3つの単語からその存在がどういう存在なのかまったく想像することが出来なかった。
「そう、『カンピオーネ』はその全てになれる存在なのよ」
女の人は僕の方を向き指を指しながら、


「それが、君よ。八人目の『カンピオーネ』」


僕はその言葉を聞き、動けなくなっていた。
(ぼ、僕が.....『カンピオーネ』.....?神を殺した?覇者、王者、魔王?)
心の中でそう考えながらも、僕は女の人に対して口を開いた。
「あの、それはつまり僕は神と並ぶ存在になっちゃったってことですか?」
「ええ、人間の中なら間違いなくこの世界最強ね」
女の人は軽い調子でそう言うが僕は思考が追い付かなくなっていた。
「それって、フェイトさんやシグナムさんよりも強いってことじゃ.....」
目の前の女の人に対してフェイトさん達の名前を出してもわかるはずがないのだか僕は自然と口に出してしまっていた。
「そのフェイトさんやシグナムさんって人達がどれくらい強いのかは知らないけど間違いなく瞬殺ね」
「しゅ、瞬殺ですか.....?」
女の人はバッサリと僕の発言を切り裂いた。
「だって君は『カンピオーネ』なのよ? 神を殺した者なのよ? そんな存在に人間程度が勝てるわけがないじゃない」
女の人はニコニコとそう言ったが、その表情がとても怖く思えてしまった。
すると、女の人は「あっ」と気付いたように僕にこう言った。
「『カンピオーネ』の能力の説明してあげなきゃね」
「『カンピオーネ』の能力?」
能力とは一体何なんだろう、僕は素直にそう疑問を感じた。
「『カンピオーネ』はね、殺した神の『権能』を使えることができるのよ」
「『権能』?」
「『権能』っていうのは神が持つ能力のことを言うのよ」
神の能力、それを聞いただけでとてつもない力を連想してしまった。
「君の場合は『帝釈天』の『権能』を使えるのよ」
権能のことは自分で調べてね、そう付け足した。
「更に『カンピオーネ』になるととてつもない身体能力と魔力、魔力耐性がプラスされるのよ」
先程の権能だけでもびっくりなのに更に能力があると言うのか。
「一つは破格の魔力量」
「破格の魔力量?」
「そっちの世界で言えばEXランクの魔力ね」
「..........」
ポカーンと口が開いてしまった。
「二つ目に魔力耐性。そっちの世界のどんな魔法攻撃を受けても無傷で済むくらいの耐性ね」
「.....
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