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カンピオーネになってしまった赤髪の少年の物語
赤のプロローグ
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またもや僕は口をポカーンとさせていた。
「いや〜まさか神に戦いで勝つとわね〜。しかもその理由がラーメンを巡っての戦いだなんてね」
「ちょっと待ってください!おかしいですって!あの人が神様だったら僕が勝てるわけないじゃないですか!」
神様っていう位だ。
桁違いの強さに決まってる。
まだフェイトさんやシグナムさんからまだ一本もとれないのに神様に勝てるわけがない。
「でも、君は勝った」
女の人は先程とはうってかわって真面目な表情になる。
「神という存在はね、人間が強くなったとしても勝てないの。努力だとか才能だとかは神の前では意味を成さないの。神はそういうレベルじゃない、努力や才能では絶対に埋められない差があるの」
蟻が象にいくら頑張ったって勝てないのと同じこと、そう言った。
「でも、それならどうやって勝ったんですか?それこそ僕じゃ勝てないじゃないですか?」
この人の言っていることははっきり言って矛盾している。
そうだったら僕はどうやって神様に勝ったのか。
「運だとか思いだとかそういう力だと思うわね。人間は時々すごい力を発揮するからね」
「はあ................」
無理矢理納得させられたとしか言えない。
理屈じゃ勝てない存在、それが神らしい。
でもそれなら気になることがある。
「僕はどんな神様を殺したんですか?」
勝った相手のことは気になるだろう。
「彼の名前は『帝釈天』。または『インドラ』と呼ばれているわね」
「『帝釈天』?『インドラ』?」
名前的に地球の神様なのかな?
「あとは自分で調べてね」
「どうして?ここで教えてくれてもいいじゃないですか?」
「この場所から出るとここであった記憶は全部消えちゃうからね」
まあ、もう一回来たときに記憶はもとに戻るんだけどね、そう付け足した。
「君にはサービスで何個か記憶を維持させておくね」
女の人は片目を閉じてウインクする。
うん、可愛い。
キャロには劣るが。
「1つは君が神を殺したこと、もう1つは君が殺した神の名前。そして最後」
女の人はそう言うと一息つく。


「君が『カンピオーネ』になったこと」


「『カンピオーネ』?」
聞き慣れない単語を聞いて脳が疑問を感じた。
「地球のイタリアという国の言葉でチャンピオンという意味よ」
そう言うと女の人は一息ついてからこう言った。



「その者は覇者である」



「 ? 」
女の人は突然そう言った。
僕は意味が分からず首をかしげた。


「天上の神々を殺戮し、神を神たらしめる至高の力を奪い取るが故に」


その者は王者である。
神より簒奪した権能を振りかざし、地上の何人たりともからも支配されないが故に



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