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魔法少女リリカルなのは・限界状況に挑む少女達(難易度大幅UP)
一夜明けて
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ely , all you have experienced is real”
喋るレイジングハートの声はどこまでも無機質だ。
「……フェレットさん?」
不意に、机を見ると篭の中に茶色い生き物が入っていた。
「寝てるの?」
「……」
返事が無い。ただの屍のよう……まだ眠っているみたいだ。
「早く良くなってね……」
一言告げると、学校に行くためなのはは着替えを始めた。

.
.
.
「ねえ、レイジングハート。昨日の事、詳しく教えてくれないかな」
登校中、なのはは自分のデバイスに話しかけた。今日は、この為に、いつものスクールバスを使わずに歩いて学校に向かっている。“Let's see ……”
そこからなのはは全てを知った。魔法の事、ジュエルシードの事、フェレットの名前が「ユーノ・スクライア」だという事。それから
「レイジングハートの事」
どういう訳か、彼女は初めて手にした力である自身のデバイス、レイジングハートの事を酷く気に入っていた。
“I was born in order to protect you and give you the power ”
「そうじゃなくて、レイジングハートの好きな事とか……」
“Sorry , but I don't have emotion ”
「ううん、レイジングハートはちゃんと感情を持っているよ」
彼女は別に「機械にも感情がある」という幻想は持っていない。しかし、それを否定するだけの理由がレイジングハートにはあった。
「ちゃんと私と喋って、私の声を聞いて、私に応えてくれている。だったらちゃんと在るよ」
“……”
「少し考えてみて欲しいな」
“All right ”
……
それから、ぽつりぽつりとレイジングハートに様々な事を効いたり、相談したりしながら歩いていたら、彼女はある光景に出くわした。
「もしもね」
“Master ? ”
「もしもも、なのはが戦わなかったら、また沢山の人が泣いちゃうのかな」
さっき見た光景を思い出す。なのはは見てしまった。病院の前で泣き崩れる獣医さん。帰らぬ身となってしまったペットを嘆き悲しむ飼い主さん達。
「解ってる……なのはがやらないとまた色々な人が困る事くらい解ってる、けど!」
――怖いんだ――
ぽつりと、本音をもらす。
「初めて怪物さんと向かいあったとき、本当は怖かった!でも逃げれなくて……」
それが当然の反応だ。
この事件で彼女が背負う事になるものは、普通の人が一生をかけて背負う事になるものと等しい。九歳の女の子が背負うには重すぎる。
“Don't worry , my master ”
「レイジングハート……?」
“I'll absolutely protect you ”
しかし、彼女のデバイス
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