第五十七話 自覚
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のタンニーンを見て歓喜し始めた。
「おうおうおう!ありゃ、元龍王の『魔龍聖(ブレイズ・ミーティア・ドラゴン)』タンニーンじゃないかぃ!まいったね!こりゃ、もう大問題だぜ黒歌!やるしかねぇって!」
「嬉しそうね、お猿さん。良いわ。龍王クラス以上の首2つと死神の首を持っていけば、オーフィスも黙るでしょうね」
美猴は足元に金色の雲・・・筋斗雲(きんとうん)を出現させ、タンニーンがいる空へ飛び出して行くと如意棒を手元に出して、タンニーンに攻撃を仕掛ける。タンニーンは巨体では考えられないほどの速度で回避し、大質量の火炎ブレスを美猴に浴びせていた。
『タンニーンめ、ブレスの威力を抑えているな』
「マジかよドライグ!あの威力で抑えてるのか!?」
「タンニーンが本気になったら、ここら一帯がすぐに焼け野原だよ、イッセー」
籠手に宿るドライグの言葉に驚くイッセーと冷静に判断してる闇慈。しかし美猴はまだ生きていた。
「アハハ!やるねぃ!元龍王!」
「ふん!何者かと思えば孫悟空か!このタンニーンの一撃を受けきるとは、なんとも楽しませてくれるわ!」
「美猴ってんだ!よろしくな、ドラゴンの大将!」
「ククク。猿ごときが言ってくれる。豚と妖仙はどうした?仲違いか?」
「八戒(はっかい)と悟浄(ごじょう)の末裔の事かぃ?ハハハ!俺っちの一族の奴らも含めて、皆保守派さね!どいつもこいつも現状に満足なのさ!けど、俺っちは楽しい事が大好きでねぃ!だからこそ、カオス・ブリゲードの誘いも喜んで受けて、ヴァーリと行動を共にしてたりしてんだよねぃ!」
「フン!白龍皇と何を企んでいる?噂では貴様達の部隊だけ別行動を許されていると言うではないか!オーフィスの『蛇』も与えられていない唯一のチームとも聞いた!」
「聞きたきゃ俺っちに勝ってみなよ!」
「言うか!猿めッ!ここは『あの世』と呼ばれし地獄こと冥界だ!貴様ら雑魚が後悔するには最高の場所だと知れッ!」
タンニーンと美猴が轟音を上げながら、空中で激闘を繰り広げ始めた。
しかしまだ黒歌が残っていた。妖艶な笑みを見せているが、全身からドス黒いオーラを滲み出している。しかし闇慈は気にもせずに、小猫を庇うように前に出る。
「にゃん♪白音は貴方に大分懐いているみたいにゃ?彼氏にゃ?」
「それは想像に任せる。だが、小猫ちゃんを貴様の元にやるわけにはいかないな。目の前で泣いていた妹を助けない姉の元に返すことは出来ない」
「だって、妖怪が他の妖怪を助ける訳ないじゃない。ただ、今回は手駒が欲しいから白音が欲しくなっただけ。あなたやそこの紅い髪のお姉さんより、私の方が白音の力を理解してあげられるわよ?」
黒歌の言葉に小猫は首を横に振り、涙声でそ
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