第五十七話 自覚
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それを聞いた一誠とリアスは憤怒の表情で前に出る。闇慈も姿を消したまま怒りの表情を出してきた。
「ふざけんなよ!そんな事、誰がするか!」
「この子は私の眷属よ。指一本でも触れさせないわ」
「あらあらあらあら、何を言っているのかにゃ?『それ』は私の妹。私には可愛がる権利があるわ。上級悪魔さまにはあげないわよ」
場の空気が一変して、お互いに殺気を当てながら睨み合う。一触即発の空気を帯びてきたが、先に睨みを止めた黒歌が言う。
「めんどいから殺すにゃん♪」
その瞬間、言い表せない感覚が襲ってきた。
(何だ?今の感覚は?何だか周りの空気が変わったような)
闇慈が疑問に思っていたがリアスが何なのか分かると苦虫を噛んだ表情で黒歌に言う。
「・・・黒歌、あなた、仙術、妖術、魔力だけじゃなく、空間を操る術まで覚えたのね?」
「時間を操る術までは覚えられないけどねん。空間はそこそこ覚えたわ。結界術の要領があれば割かし楽だったり。この森一帯の空間を結界で覆って外界から遮断したにゃん。だから、ここでド派手な事をしても外には漏れないし、外から悪魔が入ってくる事もない。あなた達は私達にここでころころ殺されてグッバイにゃ♪」
「(もう良いかな?有力な情報も得たし)・・・そう簡単に行くと思っているのか?」
『っ!?』
その声にその場に居る全員が一瞬身構えた。そして闇慈が禁手を解除し、木の裏から出てくると小猫の元に寄ってきた。リアスと一誠は驚愕の表情を浮べていた。
「・・・闇慈先輩!?何時から!?」
「小猫ちゃんが君のお姉さんと出会う前から居たよ。少しでも情報を得ようと隠れていたんだよ。ごめんね?すぐに出てこなくて」
「・・・来てくれただけでも凄く嬉しいです」
「どうしてにゃ!?居たのなら気の乱れですぐに分かる筈にゃ」
「黒歌。こいつはカテレアやコカビエルを倒した黒衣の死神だぜぃ。死神なら姿を消す事位、容易だと思うぜぃ」
それを聞いた黒歌は闇慈も興味深そうに見ていた。
「あんたが死神さんかにゃ?中々美男子だにゃ〜♪食べちゃいたいにゃ♪」
「俺を誘惑しようとしても無駄だ。俺には心に決めた大事な存在がいる。まあ・・・そいつに食われるのなら、俺も本望だがな」
「「闇慈!?」」
闇慈の意外な返答に一誠とリアスが驚愕の声をあげる。しかしここで・・・
「リアス譲と兵藤一誠がこの森に入ったと報告を受けて来てみれば、結界で封じられているとはな・・・」
「タンニーンのおっさん!」
空を見上げるとタンニーンが飛んでいた。どうやら結界が完全に張られる直前に入り込んだようだ。
「ドス黒いオーラだ。このパーティには相応しくない来客だな」
美猴が空
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