第五十三話 修行
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れたのか、その手を引っ込める。
「さて、最後はイッセーとアンジだ。お前らは・・・ちょっと待ってろ。そろそろなんだが・・・」
空を見上げたアザゼル。一誠はそれに釣られるが、闇慈は何か強大な力を感じ取り、空を見上げると・・・
「ドラゴン!?」
「そうだ、イッセー。こいつはドラゴンだ」
「アザゼル、よくもまあ悪魔の領土に堂々と入れたものだな」
「ハッ、ちゃんと魔王様直々の許可を貰って堂々と入国したぜ?文句でもあるのか、タンニーン」
それを聞いた闇慈がアザゼルに問いかける。
「アザゼル先生。まさかとは思いますけど・・・このドラゴンが僕達の?」
「あぁ。こいつがお前らの先生だ」
「「ええええええええっ!?」」
「ドラゴンとの修業は昔から実戦方式だ。目一杯鍛えてもらえ」
「そんなぁぁぁ・・・俺のハーレムの夢がぁぁぁ」
一誠はその時点で涙目になっていたが、闇慈はタンニーンに近づき・・・
「ドラゴンと戦うことが出来るなんて・・・僕はこれでもっと強くなれますか?」
「それはお前次第だ、黒衣の死神よ。安心しろ、手加減はしてやる」
「・・・いえ。僕の時は全力で掛かってきて下さい!!」
「貴様、正気か!?六龍王の一角、[魔龍聖]『ブレイズ・ミーティア・ドラゴン』であったこの『タンニーン』に全力で来いと言っているのか!?貴様、下手をしたら死ぬ事になるぞ!!」
「死との境地でしか見えないものがある・・・そしてそこには僕を強くする『何か』があると思うんです!!だからお願いします!!」
「・・・」
闇慈の曇りのない眼をじっとタンニーンは見ると・・・
「分かった。お前のその覚悟、気に入った!!」
「ありがとうございます!!」
「しかし。本当に危険とみなした時は我も加減をするぞ?」
「はい!!」
「話は纏まったみてえだな?じゃあ頑張れよ?」
「イッセー、気張りなさい!」
「部長―――!!!」
タンニーンは一誠と闇慈をムズッと手でそれぞれ掴むと山の中に飛んで行った。
果たして闇慈と一誠は無事に戻ること出来るのだろうか?
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