第五十三話 修行
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な力に頼らなくても」
「否定するな。自分を認めないでどうする?最後に頼れるのは己の体だけだぞ?ツラくとも苦しくとも自分を全て受け入れろ。お前の弱さはお前自身だ。決戦日までにそれを乗り越えてみせろ。じゃなければ、お前は今後の戦闘で邪魔になる。『雷の巫女』から『雷光の巫女』になってみせろよ」
アザゼルの言葉に朱乃は応えられなかった。その後もアザゼルは各トレーニングメニューを告げて行った。
祐斗はバランス・ブレイカーの維持時間向上と祐斗の師匠から剣術の復習と新たな技の習得。
ゼノヴィアはデュランダルに慣れることともう一つの聖剣を操れるようになる特訓。
ギャスパーはとにかく恐怖心を克服するためのプログラム。
アーシアはセイクリッド・ギアの回復範囲と回復力の向上。そして身体と魔力の増加。
「次は小猫」
「・・・はい」
小猫はこの日、何故か気合いの入った様子でいた。闇慈は張り切りすぎて怪我をしないかと少し心配気味になっていた。
「お前は申し分ない程、オフェンス、ディフェンス。ルークとしての素養を持っている。身体能力も問題ない。だが、リアスの眷属にはルークのお前よりもオフェンスが上の奴が多い」
「・・・分かっています」
ハッキリ言うアザゼルの言葉に小猫は悔しそうな表情を浮かべていた
「リアスの『眷属』でトップのオフェンスは木場とゼノヴィア。禁手の聖魔剣、聖剣デュランダル。まあ凶悪な武器が有していやがるからな。まあ『部員』で言うならばアンジがトップだけどな。ここで禁手のイッセーが入ると・・・」
「僕の場合は『助っ人』ですからね」
アザゼルの言う通り、闇慈、祐斗、ゼノヴィアのパワーはこの中でもズバ抜けている。祐斗は『ソード・オブ・ビトレイヤー』。ゼノヴィアは『デュランダル』。闇慈は『デスサイズ・ヘル』と強力な力を有している。
「小猫、お前も他の連中同様、基礎の向上をしておけ。その上で、お前が自ら封じているものを晒け出せ。朱乃と同じだ。自分を受け入れなければ大きな成長なんて出来やしねぇのさ」
「・・・」
アザゼルの言葉に小猫は一気に消失してしまった。
闇慈はアザゼルが昨日聞かせてくれた『事実』を思い出し『封じた力』と言うのは猫又の力だと言う事はすぐに気付いた。確かに猫又の力を発揮すれば力は格段に上がるはずだった。しかし小猫は今までそんなことをだそうともしなかった。
(小猫ちゃん・・・君は『過去』に何があったんだ?)
闇慈がそう思っていると一誠は元気付けようと小猫の頭を撫でようとしたが闇慈が止める。
「何するだよ!?アンジ」
「今小猫ちゃんを慰めても良い事はない。今はそっとしておこう」
闇慈は小猫に聞こえないように小さく呟くと一誠も分かってく
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