第五十二話 温泉
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「そうか、シトリー家と対決とはな」
若手集会からグレモリーの本邸に帰ってきたリアス達を迎えたのはアザゼルだった。そしてシトリー家とレーティングゲームをすることになったことを話すと修行の話を持ち出した。
「修業ですか?」
「当然だ。明日から開始予定。既に各自のトレーニングメニューは考えてある」
「でも良いんですか?僕達だけが堕天使総督のアドバイスを貰って」
闇慈は疑問の声を次々と挙げるがアザゼルは問題ないと言う顔をしながら・・・
「別に。俺はいろいろと悪魔側にデータを渡したつもりだぜ?それに天使側もバックアップ体制をしているって話だ。あとは若手悪魔連中のプライド次第。強くなりたい、種の存続を高めたいって心の底から思っているのなら脇目も振らずだろうよ。うちの副総督も各家にアドバイス与えてるぐらいだ。ハハハ!俺よりシェムハザのアドバイスの方が役立つかもな!」
と答えていた。
「まあいい。明日の朝、庭に集合。そこで各自の修業方法を教える。覚悟しろよ」
『はい!』
アザゼルの言葉に全員が重ねて返事をした。その直後にメイドのグレイフィアが現れ・・・
「皆様、温泉のご用意が出来ました」
と色んな意味の至福の言葉を発した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「旅ゆけば〜♪」
とアザゼルが鼻歌を口にしながら温泉を楽しんでいた。闇慈達も温泉に満喫のようだ。アザゼルから聞いた話では、冥界屈指の名家グレモリーの私有温泉は名泉とも言えるらしい。
「流石地獄の温泉だね。人間界の温泉と違う。はあ・・・気持ち良いな」
闇慈は温泉にのんびりと浸っていたがある事に気付いた。
「・・・ってあれ?そう言えばギャスパーはまだ来てないの?」
闇慈の言葉に一誠が周りを見回してみると、入り口の辺りでウロウロしているのが目に入ると、仕方ないと言った一誠は一度、湯から上がり・・・
「おいおい。ほら、温泉なんだから入らなきゃダメだろう」
一誠がギャスパーを捕まえる。それにギャスパーは・・・
「キャッ!」
女の子みたいな可愛らしい悲鳴をあげた。しかも、タオルを胸の位置で巻いている。
「あ、あの、こっち見ないでください・・・」
「お、お前な!男なら胸の位置でバスタオル羽織るなよ!普段から女装してるからこっちも戸惑うって!」
「そ、そんな、イッセー先輩は僕の事をそんな目で見ていたのですか?身の危険を感じちゃいますぅぅぅっ!」
このままではヤバいと感じた一誠は、ギャスパーをお姫様抱っこで抱きかかえ、一気に温泉へ放り投げた。
「うわっと!?」
闇慈も流石にこれは驚いたのか声を上げる。
「いやぁぁぁん!あっついよぉぉぉ!溶けちゃうよぉぉぉ!イッセー先輩の
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ