第五十二話 温泉
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そうになった。
「アザゼル先生!!もっと真剣な・・・」
「俺は真剣だぜ・・・」
「っ!?」
さっきとは違う真剣なアザゼルの眼に闇慈は一瞬怯え、すぐに尋ね返した。
「どう言う・・・ことですか?」
「猫又はな、身体が成熟していないまま妊娠してしまうと、死ぬことがあるんだ」
「そんなことが・・・」
闇慈が顔を鎮めているとアザゼルはのぼせたのか湯船から立ち上がった。
「お前が小猫をいずれ抱く事になるかもしれねえが、これだけは覚えておけよ?じゃねえとお前・・・後悔するぜ?」
アザゼルはそのまま脱衣室に戻って行った。闇慈はしばらくそのまま何かを考えているようだった。
「アンジ先輩・・・」
ギャスパーは闇慈が心配になったのか声をかけた。
「ギャスパー。さっきの話・・・聞いてたの?」
「はいぃ。恥かしくて顔に桶をかぶっていましたけど聞こえましたぁ」
「(桶・・・かぶってたんだ)ギャスパーは小猫ちゃんが猫又って知ってた?」
「初耳でした。僕はずっと引き篭もってましたからぁ。ごめんなさいぃぃぃ」
「謝らなくていいよ。さてと・・・僕もそろそろ上がるね」
闇慈もその場から逃げるように脱衣室に戻って行った。
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