第五十二話 温泉
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エッチィィィ!」
ギャスパーの絶叫が木霊し、隣の女湯からクスクスと笑い声が聞こえてくる。
「ところでイッセー、アンジ」
再び温泉に浸かりに来たイッセーと闇慈の元にアザゼルがいやらしい顔で近づいてきた。
「お前らは女の胸を揉んだ事はあるのか?」
「ぶっ!?」
闇慈は意外な質問に顔を水面に打ち込んでしまった。
「なあなあ・・・どうなんだ?」
「は、はい!この右手で部長のおっぱいをもみっと!」
「・・・」
一誠は堂々と答えていたが、闇慈は顔を赤くして答えなかった。
「アンジはどうなんだ?」
「ぼ、僕がそんなことするわけないでしょう!?全く・・・」
「何だよ・・・イッセーはあるってのにお前はないのかよ?」
「当たり前じゃないですか!?」
「でもやってみたいって気持ちはあるんだろう?ん?ん?」
「そ、それは・・・」
「まさかお前・・・好きな女でもいるのか?」
「っ!!?」
図星だったのか、闇慈らしくない反応をすると、アザゼルがハッハ〜ンと頷き、闇慈に近寄った。
「お前って恋愛に関しては本当に分かりやすいな。それで?誰なんだよ?」
「あれ?アザゼル先生は知らなかったんすか?闇慈の好きな子は、こねごばっ!!」
一誠が言い切る前に闇慈は魔力をためた拳骨を下ろし、湯船に沈めた。
そして大きなタンコブを作った一誠は湯船に死体の如く浮いていた。それを見ていたアザゼルは一誠を起こし・・・
「イッセー!!男なら、混浴だぜ!?」
と言い聞かせると腕を掴み、女湯の方へぶん投げた。そして柵を越えると・・・ゴツンと痛そうな音が女湯の方から聞こえた。そして様々な反応の女子達の声が聞こえてくるが・・・
「はあ・・・はあ・・・」
闇慈は気持ちを落ち着かせるのに精一杯だった。
「こねご?・・・まさかお前『塔城小猫』が好きなのか?」
ここまできたらもう隠しきれないと思い、アザゼルにさらけ出した。
「そうですよ。僕は小猫ちゃんが・・・好きです」
「あいつか・・・まあ良いんじゃねえか?でもあいつは少し他の悪魔たちと違うぜ?」
「どう言う事ですか?」
「お前知らなかったのか?あいつは『猫又』の転生悪魔だぜ?」
「猫又って・・・確か妖怪の名前でしたよね?・・・って小猫ちゃんが妖怪!?」
闇慈はさっきの恥かしさなど何処に行ったのかと言わんばかりに真剣な顔になり、アザゼルに尋ねた。
「俺も詳しいことは分からねえ。しかしこれだけは覚えておいた方が良いぜ?」
「それは何ですか?」
「・・・セッ○スする時は必ず避妊しろ」
「なっ・・・!?」
アザゼルの言葉に闇慈はズルっとなり
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