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ハイスクールD×D 万死ヲ刻ム者
第五十話 若手集会
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りないようで何よりよ。初めてのものもいるわね。彼は『サイラオーグ』。私の母方の従兄弟でもあるのよ」

「俺は『サイラオーグ・バアル』。バアル家の次期当主だ」

「バアル・・・確か魔王様の次に力を持つ『大王』の名前でしたよね?」

「そうよ、アンジ」

闇慈の名前を聞いたサイラオーグは闇慈に近づいてきた。

「お前がライザーや堕天使コカビエルを倒した『黒衣の死神』か?」

「はい。僕は黒神闇慈。貴方のおっしゃった通り、黒衣の死神を名乗っています。どうぞお見知りおきを」

闇慈は執事が挨拶するようにサイラオーグと挨拶を交わした。

「あまり強そうには見えねえが・・・その魔力のデカさ。どうやら本当らしいな、お前と戦える日が楽しみだぜ」

「それで、こんな通路で何をしてたの?」

リアスがサイラオーグに尋ねると少し呆れ顔になってリアスに答えた。

「くだらんから外に出てきただけだ」

「くだらない?中でケンカみたいなものが起きているんですか?サイラオーグさん」

闇慈の質問にサイラオーグが頷く。

「そんなとこだ。アガレスとアスタロトもすでに来ていてな。あげくに『ゼファードル』だ。着いて早々、ゼファードルとアガレスがやり始めたんだよ」

サイラオーグが言い切った瞬間・・・

ドガァァァァン!!!!

と会場内で何かが爆発するような音が響き渡った。闇慈は反応するや逸早く、会場の扉を開くと・・・

「ゼファードル、こんな所で戦いを始めても仕方なくてはなくて?死ぬの?死にたいの?殺しても上に咎められないかしら」

眼鏡をかけ、青いローブを身に纏った闇慈と同い年位の女子と・・・

「ハッ!言ってろよクソアマッ!俺がせっかくそっちの個室で一発仕込んでやるって言ってやってんのによ!アガレスのお姉さんはガードが固くて嫌だね!へっ、だから未だに男も寄って来ずに処女やってんだろう!?ったく、魔王眷属の女どもはどいつもこいつも処女臭くて敵わないぜ!だからこそ、俺が開通式をしてやろうって言ってんのによ!」

下品な言葉を発している上半身裸でタトゥーが入った緑髪を逆立てているヤンキーな男性が一食触発の状態だった。

「彼らが貴方を外に出した原因ですか?サイラオーグさん」

「ここは時間が来るまで待機する広間だったんだがな。もっと言うなら、若手が集まって軽い挨拶を交わす所でもあった。ところが、若手同士で挨拶したらこれだ。血の気の多い連中を集めるんだ、問題の1つも出てくる。それも良しとする旧家や上級悪魔の古き悪魔達はどうしようもない」

サイラオーグが説明している間に、ヤンキーな男性の沸点があまりに低いのか魔力弾を女性に向かって放った。それを見た闇慈はセイクリッド・ギアを発動させ、ボロ衣の漆黒のマン
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