第四十九話 執事
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そう歳は変わらない女の子じゃないですか!?」
一誠は目を飛び出さんとする程、目を見開きリアスに尋ね返した。
「あら。女の子なんてうれしいことをおっしゃいますのね」
「悪魔は歳を経てば、自分の魔力を使って外見を自由に変えることが出来るのよ。お母様は何時も私と同じ位の年格好で過ごされているのよ」
「本当に何でもアリですね・・・悪魔って」
闇慈は悪魔の能力に頭を抱えていた。
「リアス。彼らが『兵藤一誠』君と『黒神闇慈』君かしら?」
「僕達の事をご存知なんですか?」
「ええ。貴方たちの名前は冥界中に鳴り響いていますよ」
リアスのお母さんは微笑むと自己紹介を開始した。
「初めまして。私はリアスの母、『ヴェネラナ・グレモリー』ですわ。よろしく、兵藤一誠君、黒神闇慈君」
そしてヴェネラナは闇慈の姿を見ると・・・
「ではリアス。アンジ君をお借りするわよ?」
「へっ?どう言う事ですか?」
「それはお母様について行ったら分かるわ」
闇慈は何なのか分からず、ヴェネラナについていった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
闇慈がヴェネラナに連れて行かれ数分後。ヴェネラナが再びリアスたちの元に戻って来た。そしてそこに闇慈の姿はなかった。
「お母様。アンジは?」
「初めて『着る』みたいだから少し時間が掛かっているみたいね」
その場にいるリアスとヴェネラナ以外の何なのか分からずに頭の上に?マークを浮べていた。そして闇慈の姿が見えたのか、一誠が闇慈に呼びかけ、近寄った。
「おい、闇慈。なにやって・・・」
一誠は途中で声を発さなくなった。
闇慈は制服姿から『黒執事服』に変わっており、両手にも手袋をしており、彼の右目には小さな片眼鏡をかけていた。そしてあまりに似合っていたため、その姿に回りは呆然としていた。
「中々似合ってるじゃない、アンジ」
「・・・闇慈先輩。似合いすぎです」
「あの・・・リアス先輩?この格好は?」
「貴方は冥界に入る際に『グレモリー家の執事』として登録しておいたから、その服装よ」
「ちょっと待ってください!!僕は何も聞いてませんよ!?」
ここでヴェネラナが闇慈を説得し始めた。
「まあまあ。ここは執事修行と言うことでダメでしょうか?」
「・・・まあ。僕も執事の仕事には興味があります。突然だったので少し驚いているだけですから、是非やらせて下さい」
「良かったわ。じゃあ明日から執事の勉強をしてもらいますわね」
「はい!!よろしくお願いします!!」
その後はそれぞれの部屋に案内され、それぞれの時間を過ごした。
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