スーパーロボット大戦OGs
0092話
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「ハガネとヒリュウ改が2手に別れた?」
アースクレイドルのシャドウミラーに割り当てられた区域の作戦司令室。そこで俺はヴィンデルからの情報を聞いていた。
「ああ。連邦に潜入している者からの連絡だ。間違いはない」
「それで別れたって、どういう風に別れたの? 北米?」
「いや、ヒリュウ改は極東の伊豆基地に。ハガネはシロガネと合流してヨーロッパへと向かったそうだ」
レモンの質問に答えるヴィンデルに、原作の事を思い出す。
「リクセント公国、だな」
「……なるほど。確かにその可能性が高そうだ」
モニタに表示された地図を見ながら、ヴィンデルが同意する。
だが原作知識を持っている俺としては、誰がリクセント公国にいるのかを知っている為に思わず眉を顰める。
原作ではアーチボルドがリクセント公国の一般市民を人質に取って爆弾と一緒に閉じ込める筈だ。それをユウキが細工してアーチボルドの持つスイッチで爆破出来ないようにするのだが……正直、俺が今までしてきた原作介入の結果が変な所で出て来る可能性を考えると、そのままユウキに任せておく訳にはいかない気がする。
そもそも爆弾を俺の空間倉庫の中に入れてしまえば、起爆信号も届きようがないのだからこれ以上安全な方法はない。
戦乱の絶えない世界を創るというのがヴィンデルの理想だが、それは何も一般市民を無差別に殺しても構わないという事ではない。いや、そうすると後の兵士となるべき子供達も死んでしまう訳でヴィンデルとしても都合が悪いだろう。
ヴィンデルは戦う為の兵士を尊ぶが、だからと言って一般市民を見下している訳ではないのだから。
「……ヴィンデル、リクセント公国を守っているのが誰か知っているか?」
「いや、特にバンからは聞いてないが。どうした?」
「リクセント公国にいるのはアーチボルドだ」
その名を出した瞬間、ヴィンデルの眉がピクリと動く。レモンもその顔を不愉快そうに歪める。
「アーチボルドが守るリクセント公国。そこにハガネとシロガネが現れる。無事に守りきれるのなら問題無いだろう。だが……」
「リクセント公国を守れそうにない場合は何をするか分からない、か」
「ああ。一般市民を人質に取ったり肉の盾として使うなんてのは、奴にとっては非道でもなんでもないごく普通の手段だ」
「分かっていたけど好きになれないわね」
「ヴィンデル、少し休暇を貰っても構わないか?」
唐突なその言葉にヴィンデルが一瞬驚くが、すぐに口元に笑みを浮かべる。
「そうだな。お前はここの所随分と働きすぎている。休暇を取って少しの間バカンスにでも行くのがいいだろう」
ヴィンデルの言葉に、レモンも俺の行動を理解したのか面白そうに笑いながら口を開く。
「バカンス先にはリクセント公国
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