スーパーロボット大戦OGs
0092話
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チボルドにしてはあまりにも嘘くさいその理由に、苦笑を浮かべながらユウキの方へと振り向く。
「ユウキ、俺が以前言った事を覚えているか?」
「以前言った事ですか? 何でしょう?」
「アーチボルドがどんな人物かそのうち知る事になるって事だ」
「……」
俺の言葉に黙り込むユウキ。蚩尤塚での戦いやアラドやゼオラに対する態度等で、アーチボルドがどのような人物かを文字通りその身に染みて知ったのだろう。
「さて、質問だ。そんなアーチボルドが親切にも非常食を避難民のいるシェルターに置いていくと思うか?」
「いえ、それは……」
言いよどむユウキを見ながら、コンテナを軽く拳で叩く。
「答えはNoだ」
「……」
「そして、避難した一般市民と同じ場所にこれを置いておけという命令があったという事は恐らくこの中身は爆弾、あるいは毒ガスといった所だろう」
「そんな、いくらアーチボルド少佐でも……」
ここでもう一押し必要だな。
「エルピス事件。この名前は知ってるか?」
「え? ええ。テロリストがコロニーに毒ガスを撒こうとした事件ですよね。エルザム少佐が解決した」
「そう、それだ。その事件の実行犯があの男、アーチボルドだ」
「……本当、ですか?」
「ああ。疑うのなら後で調べてみるといい。いや、あるいはアーチボルドへ聞けば嬉々として教えてくれるかもな。さて、ここで第2の質問だ。以前にも毒ガスを使用した経験のあるアーチボルドがこのコンテナの中に毒ガス、あるいは爆弾を仕込むのを躊躇うと思うか?」
「……いえ」
「つまりはそういう訳だ。おい、お前」
コンテナを運んでいたノイエDCの兵士へと声を掛ける。
その兵士は俺とユウキのやり取りを聞き、自分の運んでいた物が何だったのかを知ってしまった為に顔が真っ青になっている。
「は、はい」
「今の話を聞いていたな? これと同じコンテナは何個ある?」
「これを入れて、全部で6個です。運ばれる場所は別々ですが……」
「ユウキ、どこかにコンテナを纏めて置いておける場所はないか?」
呆然としていたユウキへと質問すると、すぐに我を取り戻したのか何かを考えるように目を瞑る。
「確か、この道を真っ直ぐに進めばもう使われていない大型の倉庫があります」
「ならそこにコンテナを集めるとしよう。コンテナに関しては俺に任せてくれれば安全に廃棄可能だから心配するな。ほら、このコンテナもその倉庫に運べ」
ノイエDCの兵士とユウキを急かす。
「はい、すぐに!」
「俺も他の場所を回っている兵士達を呼び出します」
「これで全部か」
全部で6個のコンテナが集められた倉庫は、確かに既に使われていないと言うだけあってがらんとしている。かなりの大
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