第2章 妖精の尻尾
フェアリーテイルの魔導士
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他に方法は無かった。
だが、今はあのデカブツを何とかするのが先だ!」
「なんとかするったって・・・。」
「ねぇ〜・・・。」
「あっ!」
「どうした、ウェンディ?」
「誰か倒れているよ!!」
「何っ!?」
ウェンディの見ている方に視線を向けれると、シェフの格好をした人が倒れていた。
「あれはケーキ屋の・・・!」
「逃げ遅れたんだ!」
「カバーしろ!」
「助けるぞ!!」
「ハイハイ。リザードマン、バージョン3.1放出!!」
リザードマンが大量に現れ、闘いがまだまだ続く。
「おい!こんな時に、何をしていたのだ!」
エルザさんは倒れていたケーキ屋の人の所へ駆けつける。
「店、踏み潰されちまって、なんとか、これだけは・・・。」
持っていたのはケーキだった。
「これを・・・わざわざ・・・。」
「新人さんを迎えてやるんだろ?
あんなデカブツに・・・負けるなよ・・・。」
俺達の為に・・・!!
「私、治療します!」
「ちょっとウェンディ!あんたもう、魔力が・・・!!」
「大丈夫、少し休んだから・・・。」
さっきも使っていたのか・・・。
「月の光を喰うか・・・。」
俺は月の見える方を向き、月の光を食べる。
「ガァァァァァァァッ!よし!!」
これぐらいで十分だ!!
「ウェンディ、俺もやる。」
「あ、はい!」
「ムーンライト・ブレス!」
俺はブレスを静かに吐いた。
そのブレスは光竜の咆哮とは、違った光が出ており、傷口を治していた。
「あの魔法は・・・?」
「あれはコージの光の滅竜魔法も1つで、月の光を食べる事でできるわ。」
「ムーンライト・ブレスは相手の傷を治す事ができるの!」
シャルルとミントがムーンライト・ブレスについて説明をした。
「その・・・私、梅干しが苦手で・・・。」
「梅干し?」
「はい、弱点なんです。」
突然、ウェンディが自分の苦手な物の話をする。
「どんなものにも、必ずある筈です、弱点って。
私、まだ妖精の尻尾に入ったばかりで・・・何もかも始まったばかりで・・・。
もっと、もっと、みんなと笑ったり、泣いたり、怒ったりしたいんです・・・。」
「ウェンディ・・・。」
そうだね。俺もそう思うよ・・・。
「だから・・・ナツさんを・・・。」
「ウェンディ!」
俺は倒れそうになったウェンディを支えた。
「ウェンディ!」
「バカ!!だから言ったのに!!!」
ミントとシャルルがそう言う。
「まぁ、少し待て。」
俺はウェンディの容体を確認する。
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