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とある星の力を使いし者
第30話
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「さっき店主の娘がカミやんを襲ったのは火野神作に見えたらしい。
 そして、カミやんも火野神作に見えたと言ってた。
 御使堕し(エンゼルフォール)の影響を受けている者とそうでない者が同じに人間に見えたのなら、そいつがこの御使堕し(エンゼルフォール)を展開した魔術師である可能性が高い。」

「問二。
 それはこの少年も同じ事ではないのか?」

「これはオレの私情としての意見だが、麻生がこんな面倒な魔術を発動するなんてどうしても思えない。
 とにかくだ、火野を捕まえて尋問してそれで何も情報が聞き出せなかったらそん時に麻生を問い詰めればいい。
 それからでも遅くはない筈だ。」

神裂と土御門の話を聞いてミーシャは少しだけ考えるとL字の釘抜き(バール)を元に戻す。
それを見た麻生も刀を捨てる。
遅れて上条もやってきてこれからの事について話し合う。
ミーシャは麻生達と一緒に行動する事になった。
自分の事をまだ疑っているのかもしれない、と麻生が考えていると上条は何か思い出したような顔する。

「あ、ああああああああああああああああ!まずい、インデックス!?」

そう叫ぶと上条はダッシュで「わだつみ」に戻っていく。
とりあえず神裂達は火野が再び戻ってきて襲いにかかると言う可能性もあるので、見張りと「わだつみ」の修理をすることになった。
麻生も一応は一般人なので寝ても構わないという事になった。
麻生は言われなくても寝る、と欠伸をしながら「わだつみ」の自分の部屋に戻ると布団に寝転がり眠るのだった。





麻生が目を覚ますと既に昼の十二時になっていた。
麻生が起きるのと同じタイミングで土御門が麻生の部屋に入ってきた。

「おっ、ちょうど起きたみたいだにゃー。」

「この家に入ってきてもいいのか?
 他の人に見つかるとやっかいだぞ。」

「その辺は抜かりないぜよ。
 カミやんの家族は海に遊びに行っていて二階にいるのは、カミやんに麻生にねーちんとミーシャだけぜよ。
 支度が出来たらカミやんの部屋に集合な。」

そう言って部屋から出て行く土御門。
麻生は起き上がり顔を洗っていつもの黒一色の服を着て上条の部屋に向かう。
部屋に入ると既にメンバーはそろっているのだが、上条の目の下にどす黒いクマが出来ていた。
何でも昨日は上条は一睡もしていないらしい。
本人に聞くと刀夜がインデックス(刀夜から見れば詩菜に見えるのだが)の布団にダイブしようとしていたので、それを阻止していたら朝になっていたらしい。
そんな絶不調の上条をほっといて話を進めていく。

「さて、これからどうやって火野を追跡するかが問題だぜい。」

「火野が魔術師なら彼の魔力の残滓を追跡する事はできないでしょうか?」


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