第一章 無印編
第五話 『なのは、魔法少女になる』
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れぞれ秒単位で矢を放ち、刺さった瞬間を見計らって、
「壊れた幻想!」
矢の幻想を開放し、破裂した魔力が小爆発を起こし魔物は辺り一面に飛び散った。
だがシホは気を緩めずになのはの腕を掴んで、
「ひとまずここから離脱するわよ!」
すぐにその場を後にした。
シホはそのジュエルシードというものをどうにかしない限りあの魔物は再生すると踏んでいた。
それはまさに正解でシホ達が立ち去った後、かなりのダメージを受けたはずの魔物は神秘の籠もった武器で八つ裂きにされたために再生は遅いもののまた一つに纏まろうとしていた。
………………
……………
…………
ひとまず離脱できたシホ達だが、
「シホちゃん、さっきのなに!? すごい早くてよくわからなかった!」
「僕もあなたの使う術に興味がわきました」
「あれがお姉様の魔術なんですね! 感動しました!」
「………」
三人(?)が騒いでいる中でシホはこめかみを押さえながら、
「今はまず現状を把握しなさい! まだあの魔物は生きているのよ!?」
「「「は、はい…!」」」
三人はシホのあまりの剣幕にすぐにおとなしくなった。
それでしばらくしてシホは落ち着いたのか少し前髪を掻き揚げながら、
「でも、参ったわね…」
「敵の再生能力がですか、お姉様?」
「それもあるわ。でも、そんなものはどうだっていいの。なのはには私の裏の姿を見せたくなかったのよ…」
その言葉に一同はしばらく沈黙。
シホはなのはが自身に対して恐怖心を抱くのでないかと…そう危惧していた。
だが、なのははその逆でどっちかというと憧れのような眼差しをしていた。
「そんなことないよ。シホちゃんの力は私達を守ってくれた…だから怖くなんかないよ?」
「なのは…ありがとう」
「うん!」
それでシホは気持ちが幾分楽になり思考を元に戻して、
「…さて、それでフィア。あの魔物はどうやって倒したらそのジュエルシードってものを取り出す事ができるの? 私なら存在そのものをこの世から消し去ることもできるけど、ジュエルシードは大切なモノなのでしょ?」
「はい…。お姉様の宝石に宿ったデバイスを起動して使いたいところなんですけど、まだ発掘されてよく解明されていないデバイスな為に起動方法もわからないんです。だから…」
フィアットはちらっとなのはの方を見た。
「ふぅ…なるほどね。どうやら私にもそのユーノっていうフィアの兄が言っていた“資質”があるらしい。
けど、今はその“デバイス”っていう奴の方が中身がブラックだらけで使い物にならなくて、尚且つ私の宝石と融合しちゃったから一度どこかで調べてもらわないとどうしようもない。
…私の方のデバイス
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