第一章 無印編
第五話 『なのは、魔法少女になる』
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どいい触媒になったってことね」
「ごめんなさいです…お姉様の大切な宝石だったみたいでしたのに」
「気にしないで。それよりデバイスって? 今はもうなんの反応もないんだけれど…」
「それは…うっ!」
フィアは体を震わした。多分、傷が響いたのだろう。
「だ、大丈夫…?」
「は、はい…兄さんより傷が深かったらしくて、もう休まないと…」
「そう…。それじゃとりあえずそろそろ病院が閉じる時間だからまた明日来るわね?」
「はい、お姉様…」
「あ、そうだわ。少し待って。今から治癒魔術をかけるから」
私はフィアと一緒にユーノという兄の方にも手を近づかせて、魔力を掌に流しながら、
「この者達の傷を癒したまえ…」
白い光とともにフィアとユーノの傷が完全ではないが塞がった。
それにフィアはとても驚いているようだ。
イリヤの知識だと治癒魔術は錬金術で新たな細胞を作るといったものだったけど、通常の魔力のみでの治癒魔術の知識もあって助かったわ。
錬金術で治癒を施すって事は新たな細胞組織を臓器移植みたいに作り出す方法だから、知識があっても技術がない私が使うとどうしても負担をかけてしまうから。
「すごい…魔力の回復はさすがに無理ですけど体の痛みがほとんどなくなりました」
「これで幾分マシになったはずよ。それじゃもう人払いの結界を解除するわ」
解除した途端、先生がやってきて「もう時間だから」と言ってきたので分かりましたと返事を返した。
《それじゃ、また後ほどにね。フィア》
《はい、お姉様!》
私はそうして高町家に帰っていった。
◆◇―――――――――◇◆
シホは家に帰宅後に宝石に吸収された“デバイス”というものについて調べることにした。
だが解析魔術を執行しても分かるのは宝石の構成材質と融合したロザリオの表面的な部分だけで中身に関してはエラーの連続。
おそらく自身では理解しきれない部分がそのデバイスというものには含まれているのだろうとシホは納得し、後でフィアとユーノとやらに聞く事にした。
しばらくしてなのはが塾から帰ってきた。
なのはの方はフェレットを自分で飼いたいらしく夕食時にその事を伝えるとシホに教えてくれた。
少しして夕食時になりシホは今度は洋食などを和食風に合わせた料理を桃子と一緒に創作しながら作って味見も込めて夕食を出した。
それにまたなのはと美由希は落ち込みながらも、なのはは食後にフェレット二匹を飼ってもいいか士郎達に相談した。
「…一匹ならともかく二匹かぁ」
士郎は飼ってもいいか悩んでいた。
別段、桃子も反対はなくしっかりと飼えればいいと言ってくれたが、二匹も同時になのはが飼えるかどうかと皆で悩んでいたところ。
「私からもお願いします」
「シ
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