SAO編−白百合の刃−
SAO2-黒と白
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に、血聖騎士団の副団長、『閃光』のアスナに、元血聖騎士団で、アスナと同格とも呼ばれていた、『漆黒』のドウセツ。この三人が一緒だと大分楽になるのは確か。安心感が異常なほど上がるだろう。ソロでは限界も限られてくる。誰かと一緒にやらなければ、攻略は難しくなっていくくらい自覚しているつもりでいる。
でも、だからこそ……私は“怖い”。集団行動を取るという考えが恐怖と感じる。そこには居心地良いと感じるはずが、その輪に入ることを私は恐れ、拒み続ける。
仲間は良いものだ。そして仲間といる時間は心地よい場所じゃないかと思う半分、恐れてしまう場所でもあると思ってしまう。安心するはずなのに、恐怖心が高まる。
そうやって、今まで避けて進んでいた。そんな恐怖を味わいたくないから、私はアスナの提案は否定するべきだ。
だけど……私は一歩、半歩、踏み出さなければ前に進めない気がする。恐れるためだけに仲間と一緒行動することはせず、だからこそ仲間と一緒に行動することを、私は復習しなけ
「あ、アスナ」
口に出すのはまだ怖い。
一歩踏み出すのに勇気がいる。けど半歩だけ……
「四人でパーティーよりも……」
私の半歩だけ……
「……二人ずつにしない?」
聞いてくれないかな?
兄は意外そうな表情するのが視界に入る。兄も私の過去も癒せぬ“深い傷跡”が残っているから意外なんだろうか?
でも、兄……。そろそろ、私達も……仲間が必要になって来るから。恐くても避けずに、いろんなものを引きずって、前へ進もうよ。
「……俺もキリカに賛成だな。いずれはボス攻略で一緒になるんだし、分かれた方が効率いい。キリカの実力なら俺が保証する」
兄は私の思いを察したのか、私の半歩の案に賛成してくれた。
アスナは私の案に賛成するか否か悩ませて、考えた結果を言った。
「なら、わたしとキリト君で組んで、キリカちゃんとドウセツで組みましょう」
「だから、何で私が……」
どうあってもドウセツは賛同しない。それとも勝手に決められるのが嫌なのだろうか?
「だって、私と組んでも他の人と仲良くなれないでしょ?」
「別にいいわよ。仲良くなんか……」
「それにドウセツとキリカちゃんはきっといいペアになると思わない?」
「思います!」
「思わない」
「何でキリカが答えるんだよ……」
だって、ドウセツってさ。見た目、めちゃめちゃ好みなんだもん。クールで猛毒舌だけど嫌いじゃないわ! と言ったら怒られるので自重。
ちょいと前にドウセツと組んだことあるから、いろいろと助けられるし安心する。ドウセツとなら、なんとかやっていけるかもしれない。
「と言うわけでよろしくね、ドウセツ」
「勝手に決めないでほしいんだけど」
握手
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