SAO編−白百合の刃−
SAO2-黒と白
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が間抜けな表情しているから、テイクツーで話題を変えたらどう?」
「が、頑張る……」
テイクツー、どうぞ。
「キリト君」
「あ、はい」
声を裏がっている兄に、アスナはおかしくてニマって笑った。
「その様子じゃ、他の仲のいい子とかいないでしょ?」
「わ、悪かったな……いいんだよ、ソロなんだから」
「ドウセツと同じこと言っている……」
「一緒にしないで欲しいわね」
一緒って、その性格で友達が多そうなアスナよりも上だったら、若干引くよ。
「アスナ。見た目で騙されているが、キリカも俺と同等で少ないはずだぞ」
「え、そうなの!?」
そ、そんなことないよ! ひぃ、ふぅ、みぃ……少ないわね。
何故か私は友達が多いイメージを持っている。だから、アスナみたいに意外されるのはよくあることだ。事実、多くのプレイヤーに教えたら驚いていた。
つか、見た目と違って少なくて、わるうござんした。
「せっかくMMORPGやっているんだから、もっと友達作ればいいのに……」
「そうやってアスナは私押しつけても、無意味よ。形ばかりの友達しかいなくならないわよ」
「そう屁理屈言ってないで、ドウセツはもっと友達作りなさいよ!」
「いらないわよ。だいたい友達って言うのはね、自らを可愛くさせるためのアクセサリーみたいな物。お互いが利用される集団の中にいるのは御免だわ」
「だから、そういう屁理屈をどうにかしなさい!」
「無理」
「無理じゃない!
アスナはまるでお母さんあるいは先生のような口調で問いかけるも、少女は自ら望む孤独を好む一匹狼でかなりの問題児、おまけに牙には猛毒がついている。そんな狼はアスナのことなど素直に聞くはずもなく、屁理屈と毒舌で断っていた。
「とりあえずドウセツは後回して、キリト君とキリカちゃんはギルドに入る気はないの?」
「「えっ?」」
あ。諦めてこちらに訊ねてきた。
「ベータ出身者が集団に馴染まないのは解っている」
「あの、アスナさん。兄と違って、ベータ出身者じゃ、ないんですけど……」
「あ、そうそう。私もベータ出身者なのよ?」
「揚げ足とらないの! ドウセツは知っているから、言わなくてもわかるわよ!」
でも、知識はあるからベーターモトギっていうのかな、私の場合。
揚げ足を取られたアスナは気を取り直して、真剣な表情と話し続けた。
「七十層を超えたあたりから、モンスターのアルゴリズムにイレギュラー性が増してきているような気がするの」
それは私も……いや、攻略組、ソロプレイヤーなら誰もが感じていただろう。CPUの戦術が読みにくくなってきたのは当初から設計なのかは知らないが もしも、システム自体の学習の結果なら今後どんどん厄介なことになりそうだ。
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