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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第12話 帰る場所
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で、先にそれを食べていてください」
私は先程の薪から魔法で水分を分離し、手早く調理を始めます。
「ギルバート。あなた魔法が使えるのね。はぐ、もきゅ もきゅ……」
「はい。もうすぐ7歳になりますので、魔法を始めてかれこれ2年になります」
「……ゴクン。私はまだなの。魔法を使うときって、どんな感じなの?」
「流れですね」
「流れ?」
「そうです。力の流れを感じて、そこにイメージを乗せるのです。だから流れる力が、強過ぎても弱過ぎても魔法は成功しません。またイメージが曖昧だと、発動できないか正しい効力を発揮しません」
「そうなの?」
「はい。だから最初は魔法の発動訓練の後に、属性基準を調べるのです。これにより、流れの力加減を自覚させます。結果として魔法の成功率が、圧倒的に変わって来ます。まあ、これは我が家の教えなのですが……」
「ふーん」
と、ベーコンハシバミチーズバーガー4個出来上がりです。皿に2つずつ盛りつけました。ついでに、水差しに水を入れてテーブルに持って行きます。
「さて、食べましょうか」
ルイズは既に、バーガーに齧り付いています。私は(公爵家の令嬢がはしたないですね〜)等と思いながら、食べ始めました。その時ふとルイズの食欲に、疑問がわきました。
「しかし、どうしてそんなにお腹が空いているのですか?」
私は何も考えずに、疑問をそのままぶつけました。女の子にそんな事を言えば、どうなるかなど全く考えていませんでした。
「ム……。ギルバートも、エレオノール姉さまと同じ事を言うのね」
ルイズは「ご機嫌斜めです」と、言わんばかりの態度になります。
「ひょっとして、三食を抑えているのですか?」
「だってエレオノール姉さまが“太るから”って、あんまり食べさせてくれないんだもん」
あー、そう言う事ですか。まあ姉妹間の問題は、姉妹で話し合って解決してください。まあ、10年後のルイズが
低身長+貧乳
(
発育不良
)
なのは、この所為かもしれませんが、逆に食べると太るだけかもしれませんし。この件に関しては、ノータッチで行きましょう。取りあえず話題変換して、この話を終わりにする事にしました。
「ところで、私の妹には会いましたか?」
「妹?」
「アナスタシアの事です」
「あっ。無いから気付かなかった。ギルバートも黒髪なのね」
(無いは余計です!! 無いは!!)
私は思わず、心の中で叫んでしまいます。
「モンモランシーと一緒に遊んだよ。その後、エレオノール姉さまに怒られたけど。ディーネさんが、かばってくれなかったら……」
そう言いながら、ルイズは震え始めてしまいました。
(……何をやらかしたのですか?)
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