暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第12話 帰る場所
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必要な情報が集まったのか、リタが離れ術を解除しました。
今起きた事が現実であると自覚した私は、あっという間に顔が真っ赤になりました。鏡で確認しなくとも分かるレベルです。私はパニックにならない様に、落ち着こうとしていましたが、そんな必要はありませんでした。
……ゴン!! ……バタ。
「……天誅」
……なんで? ……ガクッ。
少ししてから、目を覚ましました。私はまたリタの危険物(魔槍ドラブナ)で殴られた様です。何故?
「ギルは肉体との
繋がり
(
ライン
)
が、ちゃんと生きてる」
「「……え?」」
私とナベリウスの声が重なります。
「つまりギルは、まだ戻るべき肉体が有るの。ギルの為に、少しでも役に立てればと思って唇を許したのに、いくらなんでもこのオチは無いと思う」
あっ、なんかナベリウスからも非難の視線が……。私は居た堪れなくなって、身体を引きその視線から逃れようとしてしまいました。
「次に来た時同じ事があっても困るから、自分の状態位自覚出来る様に、霊体と魂の基本を叩きこんであげる」
あれ? 今、リタに母上が被って見えましたよ?
「しかし早く戻らないと、肉体がダメになってしまうんじゃ」
「大丈夫。前回ギルが来てから
そちら
(
ハルケギニア
)
の時間で7年だけど
こちら
(
ディル=リフィーナ
)
では、何百年もの時間が経っているから」
え? そんなに時間の流れに差異があるのですか?
「どの道自力で
繋がり
(
ライン
)
を伝い戻るにも、魂と肉体の
繋がり
(
ライン
)
を知覚できなければ無理よ」
リタの言葉には、全く反論の余地がありませんでした。
「お願いします」(涙出そうです)
今頃、皆泣いてるかも知れませんね……。早く帰らないと。
リタとナベリウスの修業は、洒落になって無かったです。そう言えば、この2人は、綺麗で可愛いのに人外でした……。
でもリタとナベリウスが、私の修業を如何に早く終わらせるか、こっそり話し合っていたのを私は知っています。時間の流れに差違があると言っても、早く帰った方が良いに決まっていますから。
本当にリタとナベリウスには、感謝してもしきれません。
やっと冥き途から帰還する事が出来ました。修業は厳しかったです。えっ? 修業の内容? 忘れさせてください。……オネガイダカラ。
なのに帰りは、
繋がり
(
ライン
)
たどるだけでやたら楽でした。
……なんでさ?
悪態の一つも吐いてやりたい気分ですが、無事に肉体に戻り目覚めた事に変わりはありません。ここは、リタとナベリウスに感謝するべきなのでしょう。
目を開けると、薄暗く室内の様です。そして周りには、誰も居ませんでし
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