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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第12話 帰る場所
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の世界での自由が約束されるわ」
つまり楽で安全な隷属の道と、険しく危険な自由の道。この二つの、どちらの道にするか? と言う事ですね。これからも対等とは言いませんが、この2人と友人として付き合って行くには、当然後者を選ぶべきです。
そう結論を出した私は「自由の道を選ぶ」と、誓い声に出そうとした時、その会話が聞こえました。そのリタとナベリウスの会話が、私の誓いを一瞬で粉々にしてくれたのです。
「契約方法は、何が良いのかしら?」
「……性魔術が楽」
「それで良いの?」
「……いい」
……ちょっと待ってください。えっと……するのですか? 誰が? 私とナベリウスが? 何を? XXX? でも大切な友人ですよ? したくないのですか? したいに決まってます!! でもそれは、今後友人として……。でも、戦女神はエロゲだった気が……って、違う!! そんなの事は関係無い!! 大切な友人に……
リタとナベリウスの話は、どんどん先に進んで行きます。が、私は1人で絶賛パニック中。2人の話を全く聞いて居ませんでした。
……ゴン!! ……バタ。
「正気に戻った? ……あれ? 大丈夫?」
一体何が……ガクッ。
暫くして、私は目を覚ましました。事情を聴くと、私を正気に戻す為にリタが槍で殴ったそうです。と言うか、そんな危険物(魔槍ドラブナ)で殴らないで下さい。下手したら魂が消滅します。それに何か物凄く、既視感が有るのは気のせいでしょうか?
「リタ……やり過ぎ」
ナベリウスに指摘され、リタは気まずそうにしています。話を聞いて居なかった私にも非があるので、あまり気にしないでほしいです。
「とにかく自立した個体になるのに、具体的にどれ位のリスクがあるのか確認したいの。それには魂と精神を、詳しく診る必要があるの。だから無意識下で拒絶しなように、意識的に私が診るのを受け入れてほしいの」
何故かリタは、捲し立てる様に説明しました。
「分かりました」
リタの話は、私にとって有益な事なので、特に何も考えず二つ返事で返します。
「先ずはリラックスして、心を落ち着かせて」
私は言う通りにします。
「次はイメージして。魂を私に、直接触らせるのを許すイメージ」
私は言われた通りに、イメージをしました。もう術式が動き始めているのか、頭が少しぼーっとしますね。
「準備OKみたいね。……それじゃ行きます」
リタの顔が、私に近づいてきます。思考が鈍った私は、他人事の様にリタの顔を見ています。そして、私とリタの唇が重なりました。私は頭がぼーっとしていて、今起きている事が現実かどうかさえ判らない状態です。
どれ位の時間を、そうしていたのでしょうか?
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