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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第12話 帰る場所
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くれました。2人は死者が無事に生まれ変わり、新しい生を手に出来る様に、冥き途で案内人をしているのだから、死に慣れている訳ではないのでしょう。
……相変わらず私は、浅はかですね。
「ありがとう。悲しんでくれて。ありがとう。再開を喜んでくれて。そして、ごめんなさい。2人が死に慣れてると、思い込んでました」
私は心を込めて、お礼と謝罪を2人に言いました。
「気にしないで。本当なら、貴方自身が一番辛いはずなのだから……。それに、さっきの沈黙は違うの。私達は貴方との再会を、手放しで喜んでしまった。そこに、貴方の死があったのに……。ごめんなさい」
リタはそう言って、謝って来ました。ナベリウスもリタにならい、頭を軽く下げます。この2人の反応に、私は救われた様な気がしました。
それから2人に、これまでの人生について話しました。
ハルケギニアの事。
トリステイン王国の事。
ドリュアス領の事。
使用人達の事。
父上と母上の事。
姉と妹の事。
短い人生と言っても、7年近い人生の話です。すべて話し終えた頃には、かなり時間が経っていました。話の途中では、笑顔を見せてくれた2人ですが、話が終わると途端に沈んだ表情になってしまいます。
「気を落とさないでください。本人がそれほど気にしていないのに、周りがこれじゃ気にならない物も気になってしまいます」
私はあえて、元気よく言い切りました。
「そうね……」
リタは私の言に、納得してくれたようです。ナベリウスも声にこそ出しませんでしたが、頷いてくれました。
それから私は、リタとナベリウスの話を聞きました。やがて話題が変わり……。
「ところでギルは、これから如何したいの? ここに残りたいなら、私達に出来る事ならさせてもらうわよ」
リタが話題を、これからの事に切り替えました。
「選択肢って、どれ位有るのですか?」
「大きく分けて、輪廻の環に戻るかここに残るか。そして残るにしても、どのような形で残るか選ばなければならないわ」
「せっかく、友達が出来たのです。なるべく残りたいですね」
リタは頷き、説明を続けてくれました。
「残る場合は、誰かの使い魔か使徒になる方法と、私の様に自立した個体として自分を確立してしまう方法があるわ」
私はリタの説明が理解出来たので、それを示す為頷きました。
「使い魔か使徒になる場合は、私じゃ力が足りないからナベリウスと契約してもらうのが良いと思う」
リタが確認する様に、ナベリウスに聞きました。ナベリウスは頷き肯定します。
「自立した個体になる場合は、それ相応の力が必要になるし当然リスクも高くなる。その代わり、こ
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