後日談10 三送会、そして卒業式
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バン!!とステッキから大きな音が鳴った瞬間、時計のあったスペースにいきなり文字が現れた。
文字にはこう書かれている。
『卒業おめでとう、最高に楽しかったっス〜!!』
因みにペイントで。
ワアアアアアアアアアアアアアア!!!
もの凄いサプライズに生徒全員から歓声が上がる。
だけどこれはもしかして………
「クアットロか………?」
こんな事出来るのはクアットロのISしか思いつかない。
彼女のISで視覚を阻害すればあらかじめ書いておいた文字を意図的に消し、瞬時に表すもの可能だろう。
「全くウェンディには本当に驚かせられる………」
「流石の私もこんな事出来へんよ………」
そんな中、ミュージックが流れ、先輩達が退場する………
『レイ兄ー!!後は頼むっスー!!!』
「それじゃあお前の事まで俺の企画みたいじゃないか!!………ったく………よし、やるぞ皆!!」
俺は立ち上がり、ウェンディにツッコミを入れた後、手を上げて、生徒皆に聞こえるように言った。
「よし………行けー!!!」
手を下ろすと同時にクラッカーが生徒の所々から鳴り、その後、体育館の二階で放送や、照明など操作していた放送委員に頼んで渡しておいた、紙吹雪を扇風機を使って吹き飛ばしてもらった。
桜の様にひらひらと上から紙吹雪が降り落ちる。
「綺麗………」
「上手くいったな………」
はやてと確認するように呟いた。
「先輩達喜んでくれたやろか………?」
「ああ、絶対な………」
「私達も来年はあそこやな………」
「ああ。今度は俺達の思いを受け継いでくれる新たな生徒会長が立派にやってくれるさ」
「高校か………」
「答えは出たのか?」
「………まだ決められへんよ………もう少し経ったら答えを出すわ」
「そうか………しかし、中学校生活ももう1年しか無いんだな………」
俺は退場していく先輩達を見ながらそう呟いた………
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