暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
後日談10 三送会、そして卒業式
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かよろしくね悠君………』

ここで劇は終わった………

『これから先輩たちにも色んな出来事があると思います。今回の劇でも主人公の悠は大切な出会いをし、不運な運命の彼女を支えようとすることを選びました。これから先も大事な選択がいくつもあると思います、どうか後悔しない道を選んでください。辛い事、苦しい事にも負けずどうか頑張ってください。物語は途中ですが………これで演劇部の出し物を終わりにします』

そう言って舞台の2人は深々と頭を下げた。
その後直ぐに拍手が体育館の中で響いた。

「後悔しない道か………」

先輩との件、加奈の件と俺も既に道を選んだ。
これから先も様々な道があり、辛い事も苦しい事もあるだろう。

(頑張れ先輩達………)

心の中でそう呟いて演劇部に拍手を送った………




さて、楽しい時間は過ぎ、会もとうとう終わりになった。
最後にはやての閉会の言葉で会は終了だ。

『最後に閉会の言葉です、副会長はやてさん、お願いします』

そう言われ、ステージ横からマイクを受け取り、ステージ中央に向かったはやて。

『先輩方、今日の3送会はどうでしたか?今日の事が先輩達のこれからに力になれば嬉しいと思います。辛い事、苦しい事があったら是非この学校の事を思い出して下さい。ここは先輩達の母校ですから………それではこれで3年生を送る会を終わります!!』

最後にいつもは関西弁のはやてが普通に喋り、会は終わった………









そして月日は流れ………

『次に在校生送辞。生徒代表、生徒会長有栖零治』

「はい!!」

そう言って俺は立ち上がりステージへ歩く。
3送会も終わり、時期は3月の終盤。とうとう卒業式になった。

ステージに上がり、送辞の紙を懐から取り出した。

『送辞。………柔らかい日差しの中、木々の芽が膨らみ始め、辺り一面春の光に包まれ始めています。深々と大地に根を伸ばし、じっと冬に耐えてきたタンポポも今、太陽に向かって花開こうとしています………』

そこで俺は送辞の紙を懐にしまった。

『零治君………?』

司会の先生が心配そうに呟くが、悪いがやっぱり………

『済みませんが送り出すのにこんなに堅苦しいのは苦手なので止めさせてもらいます』

ざわざわと騒ぎ始める保護者の人達。まあこんな生徒会長居ないだろうしな………

『思えば先輩達との2年、あっという間の出来事でした。体育祭に文化祭、他にも色んなイベントを先輩達と楽しみました。それも先輩達が率先して事にあたってくれたおかげでもあります。そう、今年の学校は先輩達が回してくれたおかげで自分達も楽しい1年を過ごせました………生徒会長に就任したときも前生徒会長の水無月会長の意思を
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