後日談10 三送会、そして卒業式
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てるなんてからかいがいがあるなぁ………
「ヴィータちゃん、落ち着いて。はやてちゃんの冗談なんだから………」
「冗談!?そうなのか………?」
「ごめんな。そんなに取り乱すとは思わへんかったから」
「べ、別に取り乱してなんか………」
とチラチラ俺を見ながら言うヴィータ。
「そうだ、ヴィータはいつも通りだった」
「それはアタシがいつも取り乱してるって事か〜!?」
「………俺にどうしろと?」
「「さあ?」」
無責任な八神家の面々だった………
『それでは3年生を送る会、開催します!!』
あれから時間は過ぎ、すずかの司会の元、とうとう三送会が始まった。
『先ずは会長の挨拶、零治会長、お願いします』
そう言われ、俺はマイクを受け取った。
『え〜、三年生の皆さんいかがお過ごしでしょうか?卒業式まで後僅かとなり我々も寂しさが込み上げてきます。そこで、三年生の皆さんにこの中学校の事を忘れないようにささやかな贈り物をさせていただきます。どうか最後までお楽しみください!!』
そう言ってマイクを再びすずかに渡し、ステージ脇に消えた。
『あれ?まとも………し、失礼しました!それじゃあ先ずは吹奏楽部による演奏です!』
「零治、頭打ったか!?」
「桐谷、それどう言うことだ………?」
たまには真面目に言おうと思ってこうしたのに何故そんな風に言われなくちゃいけないんだ!?
「しかしほんま珍しいね、全くボケへんで挨拶終えるなんて」
「俺を何だと思ってるんだよ………流石の俺もボケない事位あるっての」
「………まあつまらんな」
「ちょ!?夜美さん?」
ボケを求められる会長だった………
その後も会は問題なく進んでいく。
一つ気になるのがウェンディ。会議にもちょこちょこ参加していて後半になってばったり来なくなった。
それが逆に不気味だ………
『俺は君に何が出来るんだろうか………?』
演劇部の劇、『記憶の絵日記』が始まっている。
高校3年生の少年が出会った少女は事故の後遺症で事故後の記憶が一週間と持たない。絵日記に書いてある記憶で少年と親しくなっていく。どんどん新たな記憶を紡いでいく2人だったが、それに反し記憶が持たなくなっていく少女。そしてとうとう1日しか持たなくなってしまう。自分の愛した人なのに覚えられない、そんな自分にこれ以上彼を付き合わせたくない。そう思った少女は決断する。
………と言った感じの劇。
感動ものの劇なのだが、何故三送会で?とも思った。
しかし基本的に主人公とヒロインの2人中心に話が進む為、人員は少ないし、舞台のセットもだいそれた物は使わない。
短時間での劇となるとこうい
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