第29話
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エンゼルフォール》を解除する事。」
ミーシャの機械的な答えを聞いた神裂は警戒を解く。
どうやらミーシャは同じ目的なので敵ではないと判断したのだろう。
すると後ろの方でゴト、と何か物音が聞こえ四人は一斉にその音の方に振り向く。
そこには御坂妹が怯えた表情で立っていた。
「どうやらさっきまでの戦いを見られたようだな。」
「なぜあなたが此処にいるのですか?」
腰にある刀に手を触れながら御坂妹に質問する神裂。
さらに怯えた表情をした御坂妹は怯えながらも答える。
「わ、わた、私達従業員は一階で寝泊まりしているから、何か凄い音が聞こえたから様子を見に行こうとして・・・・」
「店主はどこに?」
「と、父さんは二階で作業している。」
それを聞いて神裂は少し申し訳なさそうな顔をする。
「すみません、従業員も含めて皆が二階にいると思い二階だけにしか「人払い」の魔術をかけていませんでした。」
「それに関しては仕方がないにゃー。
俺も神裂のねーちんと同じことを考えていたからな。
何事にもイレギュラーはあるもんだぜよ。」
土御門と神裂がどうするかを考えていると上条がゆっくりと目を開ける。
そしてふらふらとおぼつかない足取りで立ち上がる。
周りを見てなぜ御坂妹がいるのか疑問に思ったが、神裂から説明を受けると納得したようだ。
そして、ミーシャの素性もミーシャのおかげで助かったのだと上条に説明する。
「そうなのか、ありがとう。
お前が助けてくれなかったら今頃」
上条がかろうじて浮かべた笑みは唐突に凍りついた。
少し離れていたはずのミーシャがノコギリを引き抜いて、一瞬で上条に接近してノコギリの刃を上条の首筋に当てていたのだ。
誰も反応できなかった。
神裂も土御門もあの麻生ですら反応する事が出来なかった。
彼女は上条に機械的な声で質問する。
「問一。
御使堕しを引き起こしたのは貴方か?」
「ちょ、ちょっと待ってください。
ミーシャ=クロイツェフ、あなたは上条当麻が御使堕しの犯人でないと踏んでいたから、上条の体内にある毒を吸い出したのではないのですか?」
神裂の言葉にミーシャはジロリと眼球だけを動かして神裂の顔を見る。
「解答一。
私は御使堕し阻止の為にここまできた。
そして先ほどこの少年が犯人か否か、解を求められなかったため保留とした。
だからこそ今こうして問いを質している。」
彼女は神裂から視線を外し上条の眼球を観察するかのように視線を向ける。
「問一をもう一度。
御使堕しを引き起こしたのは貴方か?」
「違う。」
「問二。
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