第28話
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く咥えた姿勢のまま彼女の時間は止まってしまったようだ。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
密室に下りるは沈黙の重圧。
神裂の顔には一切の表情がない、その手はゆらりと壁に立てかけられた長い黒鞘へと伸びていく。
黒曜石のように黒く輝く神裂の瞳は言っている。
最後に何か言う事は?
さすがの麻生もこれは何も言っても避けられないと直感しているが、それでも小さな希望にかけて言った。
「これって俺のせいじゃないよな?」
その直後麻生の顎に向かってアッパーするかのように黒鞘の先が襲いかかる。
麻生は腕をクロスしてその鞘を何とか防御するが相手は聖人。
人間では考えられない力を出し、加えて麻生も何の強化もしてないのでそのまま曇りガラスの引き戸を突き抜けて後ろの草むらまで吹き飛んでしまう。
麻生は頭上に輝く月を見て一人呟いた。
「こういう展開って俺じゃなくて当麻の担当じゃあなかったけ?」
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