第28話
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
っていく。
「そ、そうですね。
ですがこれでは八方塞がり、手がかりは何もありません。」
「そんな事ないぜい、少なくとも御使堕しはカミやんを中心に起きているんだし。
犯人はカミやんの近くにいるって可能性が高いにゃー。」
「え?そうなのか?」
「かと言って犯人が必ずしも上条当麻に接触してくるとも限りません。」
「いや、こいつの不幸は折り紙つきだ。
その不幸が当麻と犯人を引き合わせるだろう。」
「ちょっと待て!!
それじゃあ、あれか俺はいつかこの御使堕しっていう魔術を発動した犯人に襲われるって事か!?」
「そうなるからウチらがカミやんを「犯人」から護って、カミやんには御使堕しの儀式場の魔方陣破壊に付き合ってもらう。
ギブアンドテイクのステキな取り引きだと思うんだがにゃー。
そこら辺はどうなのよカミやん?」
土御門に聞かれ上条は少し考えた後その取り引きに応じる事になった。
夏の夜は午後八時になってようやく訪れた。
海の家の一階、丸テーブルを囲むように上条一家はそこにいた、と言ってもメンツはヘンテコ入れ替わりメンバーであるが。
このヘンテコなメンツに「上条と麻生の友人」としてごく自然に神裂火織がテーブルに就いてた。
もっとも周りから見ると「むさ苦しい赤髪外国人のヤロウの友達」に見えるらしいが。
ちなみにこの場に土御門はいない。
彼は上条と麻生と神裂以外の人間から見ると「問題ありの男アイドル」に見えるからだ。
今頃、消波ブロックの陰にでも隠れてフナムシと戯れているかもしれない。
早くご飯を食べたいのだが何故か店員の姿は見えず、テレビも火野神作という死刑囚が脱獄したまま発見されないとかいう陰鬱なニュースしか流れていないので話題作りにもならない。
ちなみに、上条の事をおにーちゃんと呼んでいる美琴についてインデックス(母)に聞くと従妹らしい。
それならおにーちゃんと呼ばれても不思議ではないのだが、如何せん外見があれなので鳥肌が出る事に変わりはない。
すると、どすどすと大きな足音を立てて浜の方の入り口から店主がやってきた。
「おう、悪りぃな店を空けちまって。
浜の有線放送が壊れちまって、そっち直すのに時間食っちまった。」
声に店主から一番近くにいた神裂が振り返りながら言う。
「お気になさらず、それは津波の情報や災害救助にも利用される設備でしょう。
人命に関わるものならば優先してしかるべき・・ってステイル?なん、馬鹿な!?」
「すている?何かの流行語かそりゃ?
それはそうと今から晩飯だよな。
メニューは少ねえがその分マッハで用意するんで勘弁してくれな。」
どうやらステイルは思い
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ