第28話
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「やはり貴方の仕業でしたか。
貴方でない事を私は願っていましたが・・・」
そう言うと腰にある刀に手が触れる。
神裂はインデックスと麻生が戦っている時に麻生が魔術の様な術を使っているのを見た事がある。
だから、この御使堕しも発動したのも麻生だと思っている。
「貴方の実力がどれ程のモノかは前回の時に既に分かっています。
ですから手加減なしで行きます、もし術を解くつもりなのなら今のうちですよ。」
満更でもない雰囲気を醸し出す。
上条はえ?これから此処でバトルが始まるの?、と土御門に聞き、土御門もさぁ〜どうなるかにゃ〜、とのんきな事を言っている。
神裂が戦いの雰囲気を出しているにも拘らず麻生は面倒くさそうな顔し大きくため息を吐いて言った。
「お前、早くこの入れ替わりを解決したいからって無理矢理俺を犯人に仕立て上げるな。
それで俺が犯人じゃなかったらどう責任をとるつもりだ?
後、俺が御使堕しを発動したって証拠は?」
麻生の正論にさっきまでの雰囲気はどこ行ったのかうっ、と声をあげて神裂は怒られている子供の様な表情になる。
そんな神裂を気にせず麻生はざくざく攻めていく。
「確かに俺は魔術は使えるけど御使堕しを発動して何の得がある?
俺はお前みたいにどこかの魔術結社に所属している訳でもない。
早くこの事件を解決したい理由は自分にかかっている入れ替わりを治したいだけだろ?
そんな自分勝手な理由で俺を犯人にされてこっちはいい迷惑だ。」
麻生が言い終わる頃には神裂は明らかにどんよりとした空気に包まれていた。
土御門は神裂に聞こえない様にそっと話しかける。
「麻生、少し言い過ぎだにゃー。」
「俺は正論を言ったつもりだが?」
「そういう訳じゃなくて。
ねーちんも此処に来るまで精神的にかなりダメージを受けてたにゃー。
それに加えて麻生のあの言葉はまさにダメ出しぜよ。」
土御門に言われちらりと神裂の様子を窺う。
麻生の言葉が相当効いたのか未だに暗い空気を纏っている。
土御門は麻生の肩を叩いてGO!!、のサインを送る。
麻生は頭をかきながら以前と立ち直る兆しが見えない神裂に話しかける。
「あ〜、火織。」
麻生に名前を呼ばれゆっくりと顔をあげる。
「ここでへこたれていても何の解決にもならない。
俺も手伝うから元気を出せ。
さすがに知り合いが入れ替わっていたら俺も困るからな。」
俺は悪くないのに何で俺が悪い雰囲気になっているだ?、と疑問に思ったがそれをツッコんでしまえば当分、神裂は立ち直れないような気がしたので言わないでおく。
麻生の慰め?を受け少しずつ暗い空気が無くな
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