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とある星の力を使いし者
第27話
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然現象に見えますか?」

土御門にそう言われると思わず黙り込んでしまう。
麻生はさっきから疑問に思っていた事を口にする。

「さっき火織が言っていたんだが御使堕し(エンゼルフォール)とはなんだ?」

上条も同じ事を考えていたのか二人の魔術師に聞いてみると、土御門は説明がめんどいので神裂に任せる事にする。
神裂はつまらなさそうに息を吐いて説明をする。

「この「入れ替わり」は魔術を使って誰かが仕組んだ人為的な「事件」です。
 世界規模でとある魔術が展開されていて、英国図書館ですら特定の術式を知る事さえできませんでした。
 我々は起きた現象の特徴から、便宜的にその魔術を御使堕し(エンゼルフォール)と名付けました。
 この御使堕し(エンゼルフォール)は「セフィロトの樹」というものが関わってきます。
 貴方達は聞き覚えがありますか?」

上条は知りませんと言った表情をする。
それを見た麻生はため息を吐くと地面の砂に三角の図形を書く。

「「セフィロトの樹」というものは簡単に言うとこの世界の身分を表した表だと思えばいい。
 一番上、つまり頂上に君臨するのが神、その次に天使、次に人間と細かく説明するときりがないから説明しないがざっくり分けるとこうなる。」

麻生は三角形の図形に横直線に線を引いてその間の空間に神、天使、人間などのキーワードを指で書いていく。

「えっと、天使?」

「この世界には吸血鬼とかも存在するんだ、いても不思議じゃない。」

「でもな天使とか言われてもな、いまいちピンとこないだけど。」

頭をかきながら非常に申し訳なさそうな顔をしている。
麻生は再び大きなため息を吐いて面倒くさそうに説明を続ける。

「まぁ天使や悪魔、それに天国、地獄と言ったモノは目に見える訳ではない。
 いわば概念みたいなものだ。
 天使や悪魔が俺達の眼で見えるようになるという事は、この地上に干渉する事で初めて見る事が出来る。
 まぁ、魔眼といった稀有な眼の持ち主は見えるかもしれないがな。」

麻生が説明を終えると神裂がじっと麻生の方を見ていた。
何だ?、と麻生は神裂に聞く。

「実はこの事件についても知っていたのではないのですか?
 「セフィロトの樹」や天使についてなど貴方は様々な事を口で説明しました。
 本当は御使堕し(エンゼルフォール)についても何か知っているのですか?」

「いいや、御使堕し(エンゼルフォール)については全くの初耳だ。
 星に聞けば色々分かると思うが俺は二度と星に聞かないと決めている。
 それに「セフィロトの樹」や天使などといった事は、俺がこの能力を手に入れた時に勝手に教えられたんだよ。」

少し不機嫌な声を出しながら答える。
その表情を見た神裂は
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