第26話
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んー?とうま、何だか朝からテンション高いみたいだけどなんかあったの?」
「・・・・あ」
大男はいかみも可愛らしい動作で目をこする。
「遅くなったけどおはようとうま。
それより海だねうみうみ、日本の海ってコンクリで固められてて油でも浮いているのかと思ってたけど割とキレイだったし、うーん、遊ぶぞー」
「ああ・・・」
大男は下からひょっこり上条の顔を覗き込もうとする。
「うん?どうしたのとうま、固まっちゃって。
あっ!ひょっとしてとうま、今から私の水着姿の事をあれこれ想像してるんじゃ」
「あああああああああああアアおおおおおおおおおおおァァあああああああ!!」
ついに耐えきれなくなり、上条はこちらに開きかけていた木のドアを青髪ピアスごと思いっきり閉めた。
「と、当麻!
そこに座りなさい、婦女子に対して先の一撃は警察沙汰だぞ!!」
「あらあら、当麻さんは女性に対して苛烈な思考の持ち主なのね。」
二人は何やら色々話しているがそんな事は放置して上条は考える。
(ちょっと待て、落ち着け、これはおそらく大規模な早朝ドッキリだ。
何で青髪いピアスが街の「外」にいるのか分かんねーが、派手なリアクションをすればするほどヤツらの思うツボだぞ!!)
刀夜とインデックスがドアごと吹っ飛ばされた青髪ピアスを心配しているのを無視して上条は一階に向かう。
麻生に会いに行くという最初の目的はもはや頭のどこかに飛んでしまっている。
海の家「わだつみ」の一階は板張りの広い空間だった。
道路側の入口と海側の出口はドアどころか壁すら存在しないので、潮風が直接吹き抜けている。
妹と名乗る謎の電撃少女、御坂美琴は部屋の中央にいくつか乱立しているちゃぶ台らしい台の一つを陣取ってつまらなさそうに雑誌を読んでいた。
「だから、そこのビリビリ。
何でお前は当たり前のようにそこにいんだよ?」
「なによう、おにーちゃんまだ反抗期なの?
いーじゃんおにーちゃんにぎゅーとしたってベタベタしたってゴロゴロしたって。」
どうやら未だに気持ち悪い媚びキャラは継続中らしく、上条は重たいため息をつく。
「そういえばおにーちゃん、ここのテレビって勝手にスイッチ入れてもいいのかな?」
「な、何だよいきなり?」
「むー、リモコン見当たらないしこーいう所のテレビって「公共のものです、勝手にいじんなチビガキ」って感じがするから、触れられないんだよおにーちゃーん。
それにあの海のおじさんの顔恐いから何となく聞きにくいんだよ。
おにーちゃーん、テレビ点けて良いかどうか聞いてきて?」
上条も朝は何となくテレビを点ける習慣があるので、それをやらないと何だか落ち着かないので仕方なく
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