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とある星の力を使いし者
第26話
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ちなみに麻生の両親は来てない。
既に死んでしまったとかそんな複雑な事情ではなく、麻生の両親は仕事の都合上一時的だが海外に出ているので事情も事情なので上条の親の同伴で許されることになった。
上条はぼんやりと向かいの部屋でぐーすか寝ているであろう白いシスターの事を思い浮かべる。
当初その白いシスターは海の家「わだつみ」までやってくる予定はなく、小萌先生の所にでも預けて貰おうと考えていた。
何故かと言うと白いシスターは学園都市の人間ではない。
いわゆる、密入国者の様な状態なのでそんな状態で国境線へ向かえば警備員(アンチスキル)に捕まるかもしれないのだ。
しかし、白いシスターはそんな事情など知った事ではなくお留守番命令を受けて、ついには涙目になった白いシスターの視線に耐えられなくなり結果、密入国に挑戦することになった。
麻生からお前は馬鹿か?という視線をチクチク受けてたが、そんな事を気にしていては何も始まらない。
やり方は簡単、タクシーを呼んでその後部座席の下に寝そべってもらった状態でゲートをくぐるというものだ。
隣で麻生はもう馬鹿決定だな、と上条の耳に聞こえる声で言ったがさすがの上条も、こんな安い方法で大丈夫かと思ったが案の定ゲートの所で引き止められた。
逮捕されると思った上条だがゲート管理している警備員(アンチスキル)は特に怒らなかった。
モニタで照会すると「臨時発行(ゲスト)」IDが登録されていたので正々堂々とゲートをくぐった。

(ぅ、ぁ、ねみー)

夏休み夜型行動パターンが身についた上条にとって、朝はまだ眠気の中だが「おにーちゃーん、おーきろー」という女の子のステキボイスがドアを突き抜けて廊下の方から飛んで来た。
巨大クラゲの発生で海の客足はゼロのはずなので上条は麻生の妹かと考えたが、どうやっても麻生が妹と仲良く話している場面をイメージする事が出来ない。
そんな事を考えていた瞬間、ズバーン!!という大音響と共に部屋のドアが開け放たれた。

「ほーら、いつまで寝てんのよう、おにーちゃーん!
 起きろ起きろ起きろ起きろ!」

可愛らしい女の子のドリームボイスと共に、衝撃のボディブレスが腹の辺りに直撃した。
女の子の全体重に上条はげぼぁ!?という悲鳴をあげる。
しかし、上条当麻に妹などいないなによりとてつもなく眠いので一刻も早く、この間違いドッキリにどうにか片をつけたいので上条は腹筋に力を込める。

「誰だテメェは?
 誰だテメェはおんどりゃあ!?」

叫んでバネ仕掛けの人形の様に勢いよく起き上がった。
上条の上に乗っかっていた体重が、きゃあ!?という悲鳴をあげて転がるのが分かる。
上条は自分の上から転がり落ちた女の子を見ると畳の上に転がっていたのは御坂美琴だった。

「いったぁ、ちょっと
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