第二十話〜お見舞い〜
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声と共に繰り出される斬撃。それをライは蒼月のフォルム・セカンド、日本の刀で受け流す。
受け流されることに特に驚きもせずにシグナムはさらに斬撃を重ねていく。ライはその斬撃を時には一本で、時には二本で受け流し反撃していく。
加速していく斬撃の押収。それは訓練時間の終了まで続くのであった。
ライ「ハァハァ…」
シグナム「ハァハァ…」
訓練が終了し、今はお互いに呼吸を整えるために休憩していた。
シグナム「やはり、ランペルージとの模擬戦は充実したものになる。」
満足顔のシグナムはある程度息が整うとそんなことを言ってくる。
ライ「僕もシグナムさんとの訓練は得るものが多いので助かっていますよ。」
この二人の訓練の域を超えている模擬戦は既に当たり前の日常の様になっていた。
訓練が終了し、隊舎に戻ろうとする二人。歩き始めてすぐにライの視界に二人の姿が映る。それは訓練の後の自主訓練を始めたスバルとティアナである。
二人がその自主訓練をしていたことにライも復帰してからすぐに気づいていた。だがスバルはともかく、ティアナの方は疲労が取れていない様に見受けられたためにライは少なからず気にしていた。
シグナム「どうした?」
ライ「…ティアナのことですけど……」
シグナム「気になるのは分かるが、それを教えるのは高町の仕事だ。」
ライ「……」
シグナム「そう心配せずとも彼女の教導は優秀だ。信頼してやれ、高町もティアナのことも。」
そこまで言われて、ライは二人を信じるしかなかった。だが本音の部分ではもっと気にしていたほうがいいと感じていた。
ライは知っていたのだから。優秀だからこそ間違えることを。どんな関係であれ信頼し続けることの難しさを。
そしてライは知ることになる。自分の危惧が現実になることを。そして自分やルルーシュやスザク、そしてナナリーが求めていた理想を彼女たちが体現していたことに。
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