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俺が魔王の息子ってマジですか!?
5話 思い出+どうやら子育ては相当なストレスのようです。(後編)
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ヒルダは近づいてくる、坊ちゃまを見て苦い顔をする。
ホホホホホ!行くのです坊ちゃま!!

ピタ!

『?』

なんということでしょう。
紅蓮様に一直線で向かっていった坊ちゃまですが、突然ピタリと止まってしまった。
これには、向かって来る坊ちゃまを見ていた紅蓮様や坊ちゃまに気づいていた全員が
何があったんだ?と、坊ちゃまを見る。
すると・・・。

「そ、そこの主!」

「な、何よ・・・?」

「な、なななな、名前!名前を言うのじゃ!!」

「ラ、ラミア」

坊ちゃまは紅蓮様と手をつないでいる、レイミアさんの娘に人差し指を向けて、
名前を聞いた。
レイミアさんの娘は坊ちゃまの押しに負けて、戸惑いながら名前を言う。
坊ちゃま・・・・まさか。
いや、まさかはいらない。
坊ちゃまは確実に・・・・。

「ラ、ラミア!ぬ、主を余の嫁にする!!」


「はあ!!?」


惚れてしまったようです。

レイミアさんの娘にプロポーズ?をした後。
坊ちゃまは素早い動きで自室に走って行く。
え?坊ちゃま!?
私達の計画は失敗して、自室に行ってしまった、坊ちゃまの後を追う。
そしてこの後、坊ちゃまは自室のイスに座り、とんでもない宣言をするのだ。

「ヨルダ!イザベラ!サテュラ!!余は、兄上をぶったおす!!」

「「「えーーーー!!」」」


「兄上は、幼い頃から頭がよく、ドラゴンを倒して町を救った英雄で、
ファンクラブもあると聞く!
つまりじゃ!その兄上を倒せばきっと!きっとラミアも余に惚れるに違いないのじゃ!!」


こうして、焔王坊ちゃまは私の恋のキューピットではなく、真逆の存在へとなってしまった。



どうしてこうなるのよーーーーー!!!



この日から、私達は坊ちゃまを紅蓮様にあわせないようにする
努力が始まった。



1年後


「ラ、ラミア!余はこの間、オセロで兄上を倒したぞ!!」

「・・・」

自慢する坊ちゃまを、ジド目で一瞬だけ見て、無視をするラミア。
まあ、紅蓮様が坊ちゃまにわざと負けているのは皆知っているし、
ラミアは焔王坊ちゃまとゲームをした経験があるから、坊ちゃまの実力を
よく知っているからこの反応はしょうがないわね。
チラリと坊ちゃまを見る。
坊ちゃまは一方的で、わがままな子。
いちから世話をしていたから、かわいくはあるのだけど・・・。
正直とても残念な子ね。
今のままじゃ、とうていラミアを振り向かせる事なんて・・・。

「うっ!ううう・・・」

「坊ちゃま!ジュースですよ」

「ほら、坊ちゃま!ポテチ!大好きな薄塩味ですよ!!」

そんな事を考えていると、坊ちゃまが泣きそうにな
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