暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第11話 盗賊?勘弁してください!!
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る事が出来ました。とりあえず一番危険な場所は、無事に通り抜ける事が出来たのです。
しかし油断大敵とは、良く言ったものです。馬車の小窓から外を覗いていると、茂みに弓らしきものが見えたのです。私は声を上げようとしますが、それより早く矢は放たれました。
矢は、母上に向かって飛んで行きます。母上も気づいていたのか、グリフォンの手綱を僅かに操作するだけで見事にかわしました。そしてお返しとばかりに、エア・カッターを矢が飛んできた茂みに放ちます。
エア・カッター着弾と同時に響いたのは、人の悲鳴でした。それを合図にする様に、馬車も止まります。
護衛達が警戒態勢に移行すると、近くの木や岩の影茂みから20人を超える盗賊達が現れました。しかも、その大半が杖(ワンド・スタッフ)を手にしていたのです。残る剣士数人の得物も軍杖(杖が剣等の武器型)と見て間違いないでしょう。何故なら、弓で攻撃してきた仲間の死体をチラッと見て「これだから、魔法が使えねー屑は」などと、口にしていたからです。
盗賊団の頭らしき男が、一歩前に出ました。
「よー。降参してくれねーかな。男は首切り落とすけど、女は可愛がってやるぜ〜」
頭の発言に周りの盗賊どもは、下品な笑い声を上げます。
私はとっさに母上の方を見ましたが、母上から何か怖い物が流れ出していました。久々に感じたから、すぐには解らなかったのですが……これは殺気です。
「ならば、私が相手になりましょう。この《
乱風
(
らんぷう
)
》のシルフィアが……」
その瞬間、確かに盗賊達の動きが一瞬止まりました。そう言えば母上の二つ名を聞くのは、これが初めてです。見るとモンモランシーとディーネも、固まっていました。話に着いて行けないのは、私とアナスタシアだけの様です。
(知らぬは実子ばかりなり。ですか……)
盗賊達は動揺している様です。口々に「聞いていない」とか「楽な仕事じゃ無かったのか」等と、騒いでいます。その隙に母上は、偏在を5人作りだし戦闘準備を終えました。
「馬車を動かして距離を取りますよ」
そう言ってきたのは、ドリュアス領から護衛してきた守備隊の1人です。所作からすると、盗賊達より母上の方を警戒している様に見えます。
……なんでさ?
疑問の思う私を余所に、戦闘が始まり馬車は勢い良く動き出します。そしてその意味は、すぐに分かりました。母上の攻撃は、エア・ストームやカッター・トルネードの様な範囲攻撃ばかりなのです。その戦いぶりは、《乱風》の名にふさわしいと言えるでしょう。近くにいれば、確実に巻き込まれます。
しかし逃げる選択肢も、正解とは言えなかった様です。矢が次々に馬車に向かって、飛んで来ました。これを迎撃したのは、クレマンさんです。炎で矢を
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