第25話
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ダーだけだ。
どうだ、金はいくらでも払うからそのボイスレコーダーを譲る気はないか?」
「ないな。」
時雨を言葉を聞いて即答で答える。
時雨はそうか、と呟くと手のひらを麻生に向けると麻生が持っている鉄パイプが後ろに弾かれる。
「なら、力ずくで奪ってやるよ!!」
その言葉と同時に麻生の腹に衝撃が走る。
まるで腹を力いっぱいに殴られたような感触に似ているのだが、麻生と時雨との距離は五メートルは離れている。
時雨は一歩も動いていないのに麻生に攻撃をしているということは、何らかの能力を使っている事になる。
顔を右側から殴られるような衝撃が走り、軽くふらついてしまう。
「なるほど、それがお前の能力か。」
「そうさ、俺の能力名は「見えざる手」。
相手の位置情報を計算して特定のポイントに衝撃を加えることが出来る。
こんな風にな!!」
次の瞬間、麻生の身体全身に衝撃が走る。
まるで五、六人から集団リンチを受けているかのようだ。
ふらふらとおぼつかない足取りになるが麻生は倒れない。
「いい加減に倒れろよ!!」
麻生の顎に向かって能力を放つと、顎を打ち上げるような衝撃が走る。
これで確実に倒せると思った時雨だが麻生はまだ倒れない。
「もう終わりか?」
麻生は一歩ずつ前に進む。
時雨は何度も麻生の身体に衝撃を加えるが怯むことなく、麻生は一歩ずつ時雨に向かって歩いてくる。
その光景が時雨を焦らせる。
「なんでだ・・・なんで倒れないんだよ!!」
「理由は簡単だ。」
麻生は地面を蹴って一気に距離を詰め左手を握り締める。
「お前より俺のほうが強いからだ。」
麻生の左手が時雨の顔面に突き刺さった。
時雨が気絶したのと同時に外が騒がしくなる。
麻生は風紀委員と警備員が来たのだろうと考えたときだった。
「へ・へへ・・俺を倒したところで無能力者狩りはおわらねぇ。
俺達の他に無能力者狩りは行われているのだからな。
どれだけ必死になっても無駄だ。」
時雨は独り言のように呟いていて麻生は時雨の腹を踏みつけ今度こそ気絶させる。
「そいつらが俺の邪魔をするのなら同じように叩き潰すだけだ。」
他の能力者は美琴がほとんど片付けていた。
風紀委員が時雨を含む能力者を移送している。
白井と初春が麻生と美琴を見つけると麻生達に近づいてきた。
「お姉様までいらっしゃるとは驚きですわ。
それよりお二人ともこういった荒事は、風紀委員の仕事だと何度言ったら・・」
「まぁまぁ、白井さん。
今回の一件は二人が協力してくれなかったら、解決出来なかった
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