第25話
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GPSの使用コードが麻生の携帯に送られる。
そのすぐ後に、再び佐天から電話がかかってくる。
「とりあえずコードは届いた。
今からそっちに向かうから何とかして逃げろ。」
「は、はい、頑張って・・きゃあ!?」
佐天の叫び声が聞こえると次に聞こえてくる声は佐天の声を違う声だった。
「あれ〜?
誰と電話しているのかな?
俺達と遊んでいるのにつれないな〜」
「あ・・あ・・」
「とりあえず一度こっちに来てもらおうか。」
その声と同時に通話が切れる。
電話を取られたのかそれとも佐天が無意識に切ったのは、どちらかは分からないが佐天達が危険である事だけは分かった。
麻生は送られたGPSの使用コードを使いさっきまで佐天がいた場所に向かう。
そこに向かう途中の曲がり角で御坂美琴にぶつかりそうになる。
美琴は麻生が珍しく走っている事に少し驚いている。
「珍しいわね。
あんたが急いでいるなんて。」
「こっちとしては急ぎたくないんだが、助けてくれと頼まれたからには全力で助けるって決めているんでな。
その当事者が何やら危険な雰囲気だったから走っているんだよ。」
ふ〜ん、と美琴は麻生の顔をじっと見つめている。
「ちなみに聞くけどそれは誰が困っているの?」
麻生は話すかどうか迷ったが此処で言わないと、余計に時間がかかってしまうと思った麻生は簡単に美琴に説明する。
説明を聞いた美琴は言った。
「なら私も一緒についていくわ。
あんた一人でも問題ないと思うけど、味方が一人でも多い方がすぐに終わるでしょ。
それに能力をそんなくだらない事に使う連中を黙って見過ごすわけにはいかないわ。」
どうやら美琴の耳にも無能力者狩りについての事件は聞いていたらしい。
止める理由も特に見つからなかったので、麻生は何も言わずに佐天達がいたであろう場所に向かう。
佐天は麻生に二回目の電話をかけた時、気づいたら前後には既に無能力者狩りを行っている男達が立っていた。
佐天の携帯電話を取り上げられ男達は佐天達をどこかに連れて行くつもりなのかついて来い、と言って歩き出す。
佐天は隙を見て逃げ出そうと考えるが、その佐天の心を読んだかのように男の一人が言った。
「逃げ出そうと考えているだろう?
俺の能力は読心能力の能力を持っているからお前が考えていることはバレバレだ。
次に妙な事を考えたら痛い目見るぞ。」
釘を刺されてしまい無駄な事すら考えられなくなる。
黙ってついて行くと既に使わなくなったのか、古くてボロボロな工場のような建物が見えてきた。
男達はその中に入り佐天達は入るのを躊躇ったが後ろの男が入れ、と言われ周りを警戒しながら建物に入
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