第25話
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。
「なんで笑っている?」
「恭介が変わったと思ったんじゃん。」
「今の会話で、どうやったらそう言う捉え方が出来るんだ?」
逆に麻生が不満そうな声で話すと愛穂は楽しそうな声で話す。
「ウチはあんたが小学校の頃から面倒を見ているから大体は分かるじゃん。
この夏休みで何かあったの?」
愛穂に言われて麻生はこの夏休み、正確には7月辺りから始まった出来事を思い出す。
電撃少女に追い掛け回され、隣の隣人は変なシスターを拾ったり、魔術師や錬金術師と戦ったり、あげくには学園都市第一位とも戦った。
それを思い返すと麻生は大きなため息が自然と口から洩れた。
「ああ、とても面倒な出来事がたくさんあったよ。」
「でもその出来事が恭介を変えたんじゃん。
麻生がどれほど変わったかというと月とスッポンってなくらいの違いじゃん。
まぁ、ウチはどちらかといえばそっちの恭介の方が好きだよ。」
愛穂は自分が何を言っているのか気づいたのか慌てた口調でさっきの言葉を撤回する。
「さ、さっきの言葉に深い意味はないじゃん!
ただウチは前の恭介より、今の恭介の方が親しみやすいと言うかなんて言うか・・・・」
「何をそんなに慌てている?
変な事でも言ったのか?」
へ?、と愛穂は呟くと今度は愛穂の方が大きなため息を吐く。
何をそんなに落ち込んでいるんだ?、と考えるが麻生は全く分からないようだ。
「とりあえず助かった。
今度そっちの家に行ってご飯でも作るよ。
どうせ、未だに炊飯器でご飯を作っているんだろう?」
うっ、と愛穂は言葉に詰まり言い返せないようだ。
「今度桔梗も誘って飯でも作ってやるよ、じゃあな。」
そう言って麻生はボタンを押して通話を切る。
麻生は愛穂の教えてくれた情報で無能力者狩りを行う本当の理由が分かった。
その情報と推理を今から白井達のいる支部に戻り伝える。
これだけ情報を教えれば無能力者狩りの行っている組織の頭を捕まえるのにそう時間はかからない。
後の事は白井達にでも押し付けるかと考えていた時、麻生の携帯がブルブルと震える。
画面を見るとそこには佐天と名前が出ていた。
「助けてください!!」
開口一番に助けを求められた。
「何があった?」
佐天の息が切れている事に気づき何かの事件に巻き込まれているのかと考える。
「友達と帰っていたら無能力者狩りに会ってしまって、今は裏路地を走りながら逃げているんです!!」
「正確な位置は分かるか?」
「さっきから走り回っているから今どこにいるか・・・・」
「なら、GPSの使用コードを俺の携帯に送る事は出来るか?」
「やってみます!!」
一度通話を切ると少ししてから
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