暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第10話 妹の魔法と招待状?
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」
ディーネが言いたい事を理解した私は、アナスタシアを屋敷までおぶってあげる事にしました。アナスタシアは私の背中で、何故か物凄く上機嫌でした。
……館裏の森を抜けると、何故か館の入口で母上が待ち構えていました。私達に緊張が走ります。
(母上。嬲り足りなかったのでしょうか?)byギルバート
(でもギル、あれだけやって流石にそれは……)byディーネ
(うそ……いや……)byアナスタシア
私達はアイコンタクトと僅かな所作で、ここまでのコミュニケーションが出来るようになっていました。母上はやたら勘が良くて、少しでも不満そうな顔をすると、訓練量がやたらと増やすからです。と言っても、今は距離があるから気付かれませんが、これも母上の目の前でやると一発でばれます。
何時までもこうしている訳には行かないので、私は母上に近づき訳を聞く事にしました。ディーネは微妙に私を盾にする位置に付き、アナスタシアは先程から反応が無いのですが気にしません。(こういう時は、男って損です)
「母上。何かあったのですか?」
「話があるから、着替えたら居間に来なさい」
私が代表して聞くと、母上は笑顔でそう答え、そのまま居間へ行ってしまいました。どうやら私達の心配は杞憂だったようです。
「……助かりました。ディーネ。アナスタシア。早く着替えて居間へ行きましょう」
「分かりました。しかし、話とは何でしょうか?」
「…………(無言)」
あまり良い予感がしないのか、ディーネの顔が不安で歪んでいます。それは私の顔も同様でしょう。アナスタシアは母上の待ち伏せのショックが抜けないのか、無表情レイプ目状態です。その年でそんな顔されると、世の中に絶望してしまいそうなので止めてください。気持は良く分かりますが。
「聞けば分かる事です。行きますよ」
「そうですね。しかし……」
「母上を待たせない方が良いでしょう。……アナスタシアは私が連れて行きます」
「お願いします。急ぎましょう」
ディーネは、そのまま自分の部屋へ行ってしまいました。私はメイドにアナスタシアを預け、着替えさせるように指示します。こんな状態のアナスタシアを見ても、全く動じない家のメイドは優秀なのでしょうか? それとも、慣れただけでしょうか? まあ、気にしても仕方が無いです。
私は自分の着替えを済ませると、アナスタシアを迎えに行き母上が居る居間へと移動しました。アナスタシアが再起動したのは、居間へ到着する少し前でした。お願いだから、もう少し早く復活してください。
「母上。お待たせしました」
「2人とも早く席に着いて、お茶にしましょう」
居間では母上とディーネが、一緒に紅茶を飲んでいました。その雰囲気から察す
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